ハイローオーストラリアを使ってバイナリーオプションに取り組むときには、銘柄として主要な通貨ペアを選ぶのが多数派です。
米ドル円やユーロ円のようにクロス円の取引に限定している人も多いでしょう。
しかし、ハイローオーストラリアには商品や仮想通貨なども銘柄として取り入れられています。
特に「金」は投資先として近年注目度が高まってきました。
現物取引や先物取引だけでなく、インデックスファンドを利用する人も増えてきています。
ハイローオーストラリアで「金」は魅力的な銘柄なのでしょうか。
目次
一般的に「金」が注目されている理由
「金」が投資対象として金融系の記事やコラムなどで取り上げられることが多くなりましたが、なぜ注目されているのでしょうか。
実は金への注目は今に始まったことではなく、はるか昔から現物資産としての金は高い人気があります。
貨幣としてお金を持っているとインフレによって価値は低下してしまいます。
しかし、金は貴金属の1つとして世界中で高い価値があるものとして売買されています。
インフレが起こると貨幣とは逆に価値が上がっていく商品の一つなので、インフレの続く社会では金を資産として持っていた方が価値が高くなると考えられるのです。
そのため、金塊や金の延べ棒などのような形で金を保有して財産としている人も世界中に大勢います。
機関投資家にも金を資産として運用しているケースは多く、ずっと注目されてきたのが金なのです。
近年になって注目されるようになったのは、金ETFが登場したからです。
現物資産としての金は保管が難しい問題があります。
盗難のリスクを考えて金庫を用意するのが一般的ですが、管理が大変になりがちです。
金を持っていなくても、空き巣や強盗などの被害は怖いのに、金の現物を持っていたら心配事がさらに増えますね!
金への投資として他にも先物取引や投資信託があります。
ただ、どちらも金そのものを保有するわけではないため、現物資産としての価値はありません。
しかし、金ETFの商品として現物の金に交換できるものが登場しました。
その影響で少額からでも金の現物取引と同じようにして資金を投入しつつ、保管を考えなくても良い投資が可能になったのです。
メリット
◆鉱物なので取れる量に限度があるため、無価値にならない
◆世界で価値が共通になっている
デメリット
◆為替変動リスクがある
◆利息や配当がない
金は長期視点で見ると価格が着実に上がっています。
そのため、保有していれば将来的には資産価値も高くなると期待されています。
金ETFは金の市場価格に合わせて基準価額が変動するように設計された投資信託なので、同じような値上がりを期待できます。
そのため、資産運用の1つとして活用されるようになっているのです。
また、金には一般的な経済指数とは逆方向の値動きを示す特徴もあります。
通貨の価値が下がるような有事のときには金が買われることが知られています。
価値が下がるリスクがある通貨から安定資産の金に換えておこうという動きが起こるのです。
そのため、有事のときをあえて狙って売ってしまい、通貨を稼いで成功しているケースも少なくありません。
株価などとも逆相関を示す傾向が強いので、資産運用の際には上手に使うと稼ぎやすい戦略を作れるのも魅力です。
バイナリーオプションにおける「金」の位置付け
バイナリーオプションでの「金」は現物取引ではないので、エントリーをしても金が手に入るわけではありません。
そのため、安定資産としてもメリットは生かすことはできません。
バイナリーオプションでは銘柄の値動きを予測して当たるか外れるかで利益か損失かを決めるルールの投資なので、金もあくまで銘柄の1つでしかありません。
ただ、金の相場の動きには特色があります。
その特色を生かした取引をすることによって大きな資産を築き上げられる可能性も秘めています。
ハイローオーストラリアでの「金」
ハイローオーストラリア(Highlow.com)で通貨ペアがよく選ばれているのには理由があります。
もともとFXトレーダーをしてきた人がバイナリーオプションに転向したケースでは、チャートを読み慣れている通貨ペアが選ばれているのは当然とも言えるでしょう。
そういう人からの情報発信が多いので必然的にハイローオーストラリアで投資を始めるときには通貨ペアに着目する傾向が生まれています。
また、より切実なのが取引時間の選択肢の少なさでした。
金は以前、1日取引にしか対応してなかったのです。
2020年の後半になってから15分取引と1時間取引が導入され、通貨ペアと同じハイロー取引が一通りできるようになりました。
まだ新しいのでノウハウもあまりなく、躊躇している人も多いのが実情です。
金はターボ取引には対応していませんが、現状としては通貨ペアと同じように15分取引や1時間取引で短時間のトレードが可能です。
勝てる方法を身につければ、通貨ペアと同じように稼げるようになるでしょう。
金の値動きの特色
金の値動きについて代表的な値動きの特色をまずは押さえておきましょう。
◆世界景気と逆相関
◆米ドルと逆相関
◆ダウ平均株価と逆相関
◆円建て金とドル建て金では逆相関
※金相場は為替や各国の政治・経済状況、金利動向など複雑な条件で変わるため注意が必要です。
基本的に金は通貨を退避させるのに用いられます。
そのため、金の価格は世界景気と逆相関するのが一般的です。
また、基軸通貨となっている米ドルをベースにして市場取引が行われているため、米ドルとは逆相関を起こします。
米ドルそのものだけでなく、アメリカの経済状況が他国に比べて影響を及ぼしやすいのも特徴で、特に工業株が中心になっているダウ平均株価とは逆相関を示します。
円の相場との相関も知られていて、円安になると金の価格は上がり、円高になると金の価格は下がります。
ただ、あくまで一般的な傾向で、いつも金と米ドルのトレンドが逆方向に向き、金と円とは同じトレンドを示すわけではないので注意しましょう。
また、バイナリーオプションに限って言えばこのような動きの認識がエントリー判断に直結するわけではありません。
このような相関関係は中期取引で有効性が高い考え方で、ハイローオーストラリアでできるようになった15分取引や1時間取引ではあまり大きな意味を持たないのが通例です。
短時間の取引ではテクニカル分析
15分取引や1時間取引ではテクニカル分析が有効に働きます。
金の取引量は多いのでテクニカル分析の効果が発揮されやすいのが魅力です。
そのため、短期的な値動きの特色を押さえた上でテクニカル分析に基づくトレードをすると金は予想が当たりやすい、つまり稼ぎやすいと考えられます。
金はレンジ相場が多い
金の相場は世界の経済に大きな動きがない限りは緩やかなトレンドかレンジ相場が続く傾向があります。
レンジ相場といっても通貨のようにボックスが広いレンジ相場ではない場合が多いのが特徴です。
するとバイナリーオプションには不利ではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、レンジ相場の周期が長いことが多いので、15分の短期取引では逆張りでうまくトレードできる傾向があります。
順張りではトレンドが生まれたときしか狙えませんが、レンジ相場から抜け出してトレンドが発生するような社会の動向があれば明確なシグナルが出る場合が多いのも特徴です。
◆基本的には逆張りで細かくエントリーする。
◆社会事象を気にかけながらトレンド発生のシグナルを探る。
以上の二点を重視するとバイナリーオプションで取引しやすいでしょう。
テクニカル分析はオシレーター系のインジケーターを中心にして使っていけば大丈夫です。
また、グランビルの法則を利用したり、ローソク足のパターンを意識したりするだけでもエントリーできます。
ただ、通貨ペアの場合と少しタイミングが違うので、エントリーポイントの見極めには少し練習が必要でしょう。
デモ取引を活用して、エントリーポイントを見極めてください。
時間帯による違いが大きい
通貨ペアの取引の場合にも時間帯を意識することがバイナリーオプションでは重要とよく言われています。
どの市場が開いているかによって相場の動き方がかなり変わるからです。
これは金相場についても同様で、通貨ペアの場合とは違うパターンを示します。
通貨ペアの場合には米ドルが基軸通貨になっているため、ニューヨーク市場が開いているときに最も取引量が大きくなる傾向があります。
では、金の場合にはどうでしょうか。各市場を見ていきましょう。
ロンドン市場
ニューヨーク市場に先行するロンドン市場の方が活発な取引が行われています。
これは金の市場相場はロンドン市場がほぼ決めているからです。
そのため、ロンドン市場が開いている夕方の時間帯が最も取引量が多く、他の時間帯に比べてテクニカル分析が最も通用しやすくなっています。
15時または16時から24時または25時までがロンドン市場の開いている時間帯です。
サラリーマンにとってはアフターファイブにトレードを始められるので魅力的でしょう。
市場が開いてから一時間くらいは相場が乱れるのは通貨ペアの場合と同じなので、それが終わった頃に落ち着いて取引を始められます。
ロンドン市場の取引時間(日本時間)
取引開始時間 | 取引終了時間 | |
ロンドン市場 | 冬時間:16時 夏時間:15時 | 冬時間:25時 夏時間:24時 |
取引開始時間 | |
---|---|
ロンドン市場 | 冬時間:16時 夏時間:15時 |
取引終了時間 | |
ロンドン市場 | 冬時間:25時 夏時間:24時 |
東京市場
逆に日本時間帯は米ドルの影響も受けないことから取引量が少なく、テクニカル分析がやや通用しにくいのが難点です。
ただ、相場の動きが比較的遅めなのでエントリーポイントの見極めをしやすいというメリットはあります。
微妙なタイミングのずれで失敗するリスクが低いという点では日本時間も着目してみると良いでしょう。
落ち着いてテクニカル分析をしたい人にも向いています。
ニューヨーク市場
なお、ニューヨーク市場の時間帯は値動きが比較的大きい傾向があります。
この時間帯はドルよりも米ドルの相場の動きや、アメリカ経済の動向による影響を受けやすいのが特徴です。
社会事象による変化が大きいことから、トレンドが発生する可能性が最も高い時間帯です。
ドル円やドルユーロなどを同時に見ながら、トレンドが同じタイミングで発生しているなら順張りでエントリーするのが効果的な戦略でしょう。
ニューヨーク市場の取引時間(日本時間)
取引開始時間 | 取引終了時間 | |
ニューヨーク市場 | 冬時間:8時 夏時間:7時 | 冬時間:翌7時 夏時間:翌6時 |
取引開始時間 | |
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ニューヨーク市場 | 冬時間:8時 夏時間:7時 |
取引終了時間 | |
ニューヨーク市場 | 冬時間:翌7時 夏時間:翌6時 |
逆張りに苦手意識がある人には最も魅力があるのがニューヨーク市場の時間帯です。
人によってどの時間帯が合うかは違うので、三つの時間帯で一度は挑戦してみましょう。
自分のスタイルや感性に合う時間帯が見つかると、大きな利益を上げ続けられるようになる可能性があります。
デモ取引で自分のスタイルを見つけてみてください。
ハイローオーストラリアでテクニカル分析を使ってきたなら挑戦してみる価値があるのが「金」です。
1日取引も活用しよう
15分取引と1時間取引ができるようになって金の注目度が高まりましたが、タイミングによっては1日取引も魅力があります。
普段は通貨ペアで取引をしている人なら、やり方次第では利益に少し色が付くようになります。
スプレッド取引を狙う
金は経済的な動きがある程度活発なときには数ドル単位で1日に上下動を起こすことが多くなります。
為替市場に比べると値動きの幅が大きいのでスプレッド取引を有効活用できます。
金はスプレッドがせいぜい3ドルくらいなので、日足でチャートを見たときに緩やかなトレンドが発生しているときならスプレッド取引に成功できる確率が高いと考えられます。
朝のうちに中期のトレンドに合わせてスプレッド取引でエントリーしておき、時間があったときと、最後に寝る前にチェックするというのが効果的な方法です。
チェック時に転売の判断
チェックは転売の判断をします。
既に十分にスプレッド幅を超えていて、トレンドが変わる心配がないのであればそのまま翌日まで放置します。
トレンドが転換してしまった場合には利確または損切りをしてしまえば、大損をせずに済むでしょう。
取引に成功したときにはペイアウト率が2倍なので、損切りの判断を正しく行えていれば大きな利益になると期待できます。
最後にトレンドの転換が起こり得るニューヨーク市場があるので、不安な人はニューヨーク市場が開始してからチェックするようにして、必ず転売してから寝るようにするという方法もあります。
それでも半日少々の間に数ドル動くことは十分にあるので、着実に稼いでいくことができるでしょう。
1日取引はスプレッド取引でなくても問題はありません。
ペイアウト率が低くなるので利幅は小さいですが、勝率も上がります。
投入できる資金が大きい場合には通常のハイロー取引にするのも賢い方法です。
日足や週足でトレンドを見て、どのくらいの上昇を期待できるかをよく考えて決めましょう。
まとめ
金は昔から安定資産として投資家から注目されてきました。
近年話題に上るようになったのは金の現物に交換可能な金ETFが登場したからです。
バイナリーオプションで注目されるようになってきたのは、ハイローオーストラリアで15分取引と1時間取引が可能になったからです。
1日取引しかできなかった以前に比べると、金を銘柄として選ぶメリットは大きくなっています。
トレードスタイルに合う人にとっては稼ぎやすい銘柄なので有効活用していきましょう。
テクニカル分析の有効性が高いのが特に大きな魅力です。
エントリーのタイミングなどは通貨ペアとは少し違うので注意は必要ですが、今まで通貨ペアでの取引でタイミングのわずかな違いで失敗してきた人にとっては大きなチャンスがあるかもしれません。
三大市場の時間帯をそれぞれ試してみて、自分のスタイルに合っているときを狙ってエントリーしていきましょう。