ハイローオーストラリア(Highlow.com)では逆張りによるトレードができることが重要です。
オシレーター系インジケーターを併用するテクニカル分析はダマシに遭うリスクを減らせる方法なので、ハイローオーストラリアでの勝率を上げるのに効果的です。
基礎編では性質の異なるオシレーター系インジケーターを併用する方法の具体例を挙げて簡単に解説しました。
この記事ではもっと臨機応変にオシレーター系インジケーターを使って勝率を上げたいという人のために応用的なテクニックを紹介します。
首尾一貫した結果が得られたときにだけエントリーするという原則を念頭に置きつつ、ここで解説する考え方も取り入れてもっと勝てるトレーダーを目指しましょう。
目次
併用の最終目的は勝率の向上
ハイローオーストラリアで逆張りの勝率を上げるには目的を意識してオシレーター系インジケーターを組み合わせるのは重要です。
ただ、結局目的とは何なのかをよく考えたことがあるでしょうか。
色々なきれいごとを並べることもできますが、テクニカル分析をするのは、これからのトレードで勝つために他なりません。
逆張りエントリーを中心とするオシレーター系インジケーターによる分析で、複数のテクニカル指標を使うのは手間がかかります。
それでもあえて挑戦するのは勝率を向上させたいからに他ならないでしょう。
勝率を上げるためには負けないことが重要です。
オシレーター系インジケーターを使って逆張りエントリーをしたときに負ける理由は主に二つあります。
ダマシに遭う
一つはダマシに遭ってしまったからです。
レンジ相場で買われすぎの傾向が強まったから、売られると見越して逆張りエントリーをするのが常套手段として知られています。
しかし、売られる傾向よりもさらに買う傾向の方が強まってしまってレンジブレイクを起こし、上昇トレンドになるというのが典型的なダマシです。
相場を正しく読めていなかったのが原因で負けたと考えることができるでしょう。
エントリーのタイミングを誤る
もう一つはエントリーのタイミングが誤っていたからです。
逆張りでは次の足で逆方向に値動きをすると予測します。
相場全体の動きとしてはこれから買われすぎで売り傾向が生まれる点で正しかったとしても、次の足ではなく、その次の足で値動きが起こったというのがこのケースです。
広い意味ではダマシと一言で片づけられてしまいますが、相場の読み方は正しかったけれど、時間軸が少しずれていたのが一つ目のケースとの違いです。
このようにして考えると、同じ相場状況が続くかどうかの判断と、値動きが逆転するタイミングの判断を的確に行えるようにするのが勝率の向上につながります。
この二つを意識してオシレーター系インジケーターの組み合わせ方を考えてみましょう。
意外な組み合わせが勝率を上げる?
オシレーター系インジケーターを組み合わせるときには単独でも用いられることがあるものや、トレンド系インジケーターとよく併用されているものが選ばれがちです。
ストキャスティクスやRSIのように有名で多くのトレーダーが使用しているインジケーターを併用すれば、きっと相乗効果で勝率も上がると考える人もいるでしょう。
ただ、有名かどうかは勝率が上がるかどうかと直接関連性があるわけではありません。
相場の似たような側面を見ている二つのオシレーター系インジケーターを使っても、同じような結果を示すでしょう。
そのため、必ずしも有名なら良いと安直に考えることはできません。
その逆転の発想として意外な組み合わせを探したらどうかと思う人もいるでしょう。
比較的精度が良いと言われる有名なオシレーター系インジケーターに、マイナーで全然違うタイプのものを組み合わせたらどうなるのでしょうか。
相場をより正確に読めたり、時間軸を正しく見極められたりするのであればとても魅力的と言えます。
例えば、あまりバイナリーオプションでは頻繁に使われていないオシレーター系インジケーターとしてサイコロジカルラインがあります。
サイコロジカルラインは価格が上がった日数が全日数のうちでどのくらいあったかを評価する指標です。
どのくらい上がったかは関係なく、上がった回数がどれだけあったかを数値化しています。
値動きの総幅の対する値上がりの幅で評価するRSIと類似していながらも、別の面を見ていることがわかるでしょう。
サイコロジカルラインとRSIの併用は考えてみると合理的です。
12期間を見ていたとして、そのうち3日だけ大きな値上がりをしていて残りは若干だけ値下がりをしたとしましょう。
結果としてRSIが70%を示し、買われすぎのサインを示したとします。
このときサイコロジカルラインは25%なので売られすぎのサインを出します。
RSIだけを見ていたならローエントリー、サイコロジカルラインだけならハイエントリーのサインです。
併用していた際には結果が首尾一貫しないのでエントリーを控えるべきという結論になります。
RSIで考えると1日あたりの値上がり幅が大きい日があるだけで数値が大きくなる場合があり得ます。
最後の3日間に急騰を起こしていた場合や、前日まで連続で価格が上がり続けていたならここで反発が起こると考えられるでしょう。
しかし、最初の三日間だけ価格が上がっていてそれ以降はずっと下がっているのなら、この時点で一度くらい反発してもおかしくはありません。
どちらに転ぶかわからないタイミングなので、サイコロジカルラインでの分析結果を参考にしてエントリーを控えるのは安全策でしょう。
サイコロジカルラインのように単独ではエントリーの決定打にはならないようなインジケーターでも、よく使われているインジケーターと併用すれば正確性を高められることがよくあります。
補助的に使う目的で有用なものを探してみるとハイローオーストラリアで勝率を上げられるでしょう。
トレンド発生を読めるインジケーターを組み合わせよう
オシレーター系インジケーターは一般的にレンジ相場で使用し、価格の動きが転換するときを狙って逆張りエントリーをします。
その際にレンジ相場がブレイクしてしまうと予測が外れるので、ブレイクしにくいことを確認できるようにインジケーターを組み合わせるのは合理的です。
トレンドが発生する条件を満たしていないという考え方でオシレーター系インジケーターを組み合わせてみましょう。
MACDはトレンド発生を読みやすいオシレーター系インジケーターです。
例えば、MACDラインがシグナルラインをゴールデンクロスすると上昇トレンドが発生するサインになります。
CCIが+100以上になっていて買われすぎの相場だというときに、MACDを確認してゴールデンクロスが起こる様子がないとわかったらローエントリーというのが典型的な手法です。
もしゴールデンクロスが起こりそうなら、それまで相場の動きを待ち、あらためて他のインジケーターで上昇トレンドになるサインがあるかを見てみましょう。
逆張りでエントリーできなかったときには順張りが可能なことが多いので、チャンスを逃がさない魅力的な組み合わせ方です。
感度を重視して組み合わせよう
エントリーするタイミングのずれはハイローオーストラリアでの勝率を下げる致命的な要因です。
エントリーのタイミングがずれてしまって予想が外れてしまう問題を克服するには、オシレーター系インジケーターの感度を重視するのが重要です。
一般的に感度が高いインジケーターを使うと、見切り発車になってしまってタイミングを逃す傾向があります。
ただ、感度が低いとタイミングよりも遅れてしまうのが問題になりがちです。
そのバランスを常に保てるような優秀なインジケーターが一つあれば良いのですが、相場の状況によって早めの方が良いことも遅めの方が合う場合もあります。
そのため、感度が異なるオシレーター系インジケーターを組み合わせて正確なタイミングを見極めるのが効果的です。
感度が高すぎるインジケーターのサインでエントリーすると早すぎで、次の足でエントリーすれば良かったということになります。
感度が低すぎるインジケーターではサインを見つけたときに次の足でエントリーしようと待っていると、その足のうちに値動きが始まってしまってエントリーすべきか迷ってしまうのが問題点です。
この問題を克服する目的で感度の違うオシレーター系インジケーターを組み合わせてみましょう。
感度の調節をしやすいインジケーターとしてストキャスティクスがあります。%Kと%Dを使うファストストキャスティクスに比べると、%DとS%Dを使うスローストキャスティクスは感度が低くなります。
典型的なのは%DがS%Dを下から上に抜けたときには売り傾向から買い傾向に変わるサインと見る方法で、さらにS%Dも%Dも20%以下なら売られすぎなので信頼性が高いと判断します。
ファストストキャスティクスの感度が高すぎるのでスローストキャスティクスの方がエントリーのタイミングを見極めるのに適していると言われていますが、全ての相場に適用できるわけではありません。
特に他のインジケーターと組み合わせるときにはファストストキャスティクスの方が良い場合もあるので、この三本のラインを他と併用する手法を2通り見ておきましょう。
RSI+ストキャスティクス
まず、人気の高いオシレーター系インジケーターのRSIとの併用を考えてみましょう。RSIも感度が高くてダマシが多いことでよく知られています。
そのデメリットを克服するためにエントリーの流れを組み立ててみましょう。
・「RSIが30%以下」条件を満たすことを確認
・「ストキャスティクスの%Kが20%以下」の条件を満たしたらエントリーの準備
・ストキャスティクスのS%Dが%Dとゴールデンクロスしたらその足でハイエントリー
RSIの感度が高くてダマシに遭うのではないかという懸念に対し、同様に感度が高いファストストキャスティクスを重ねて確度を上げます。
値上がり幅と最高値と最安値の幅に対する終値の高さという二つの角度から売られすぎかどうかを見られます。
そして、そのままエントリーするとまだ早すぎる可能性があるので、スローストキャスティクスのゴールデンクロスを指標にして即時でエントリーします。
チャンスを逃がしにくくする合理的な組み合わせ方でしょう。
アルティメットオシレーター+ストキャスティクス
次にアルティメットオシレーターとの組み合わせを見てみましょう。
アルティメットオシレーターは買い傾向と売り傾向の強さを値動きから算出する方法なので実際の価格に反映されるのはやや遅いのが特徴です。
つまり、感度が高く、他の要因が重なると違う方向に価格が動くリスクがあるので注意が必要なインジケーターです。
ただ、早めにエントリーできる可能性があるチャートを見つけられるのはメリットでしょう。
売買の決断が早い投資家が集まっている場合にはアルティメットオシレーターくらいの感度がないと対応できない場合もあります。
ダマシに遭わないようにしつつ、取引が早い相場を攻略するには次のような組み合わせ方が合理的です。
・価格の下値が更新されたのにアルティメットオシレーターの下値が更新されなかったのを確認
・ファストストキャスティクスで%Kが20%以下の領域で%Dを下から上に抜けるゴールデンクロスが起きたら次足でエントリー
下落相場でアルティメットオシレーターのダイバージェンスが始まっているのを確認してエントリー可能な相場だと判断します。
そして、ダイバージェンスが続いている間はファストストキャスティクスをチェックし、%Kが%Dを上に抜けたら相場が動くと見てエントリーするのがこのやり方です。
売買が早い相場ではスローストキャスティクスを確認してからその足でエントリーしていたのでは遅れてしまうことがあります。
ファストストキャスティクスの感度の高さを生かして早めのエントリーをするとチャンスが広がるでしょう。
次足でエントリーするのは見切り発車になるリスクを低減するためです。
同じ相場でファストストキャスティクスのゴールデンクロスの次足では遅かったという場合には、エントリーを早めることも必要になります。
このように感度の違いに注目してデメリットを克服できるようにエントリーの流れを考えてみると、高い確率で勝てそうだという印象を持てるでしょう。
相場によってどのくらいの感度が求められるかが異なるので、最初の数回のチャンスは様子を見てどの程度の感度のインジケーターを組み合わせると正確にタイミングを見計らえるかを考えてみるとさらに勝率が向上します。
普段から感度を意識してオシレーター系インジケーターを組み合わせていくと相場を少し解析するだけですぐに判断できるようになります。
まとめ
ハイローオーストラリアで逆張りの勝率を上げるにはダマシに遭わないようにする必要があります。
オシレーター系インジケーターの併用はダマシを回避するのに有効な方法です。
ここで紹介したように併用方法を工夫すれば逆張りの予測の確度が高まります。
必ずしも有名なインジケーター同士を組み合わせる必要はないので、マイナーなものも含めて組み合わせ方を考えてみましょう。
デメリットを克服できるように組み合わせれば勝率は自然に向上します。
ハイローオーストラリアで勝率を上げるにはダマシ対策が問題になりがちです。
以下の記事ではインジケーターの期間設定を通してダマシを回避する方法を紹介しているので、合わせて活用していきましょう。