ハイローオーストラリア(Highlow.com)ではトレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせて使うのが有効だと理論編で紹介しました。
簡単な具体例を通して考え方をつかんだものの、どのようにしてハイローオーストラリアでの取引に応用したら良いのかで悩んでいる人も多いでしょう。
実戦的にトレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせようとするとどんな組み合わせにするのが良いかで迷いがちです。
この記事では自分なりのパターンで二種類のインジケーターを合わせられるようにするためのノウハウを示します。
目次
【復習】トレンド系とオシレーター系を組み合わせるメリットとデメリット
トレンド系とオシレーター系のインジケーターについて基礎的な部分を復習しておきましょう。
トレンド系同士、オシレーター系同士ではなく、トレンド系とオシレーター系を組み合わせるのにはメリットもデメリットもあります。
この組み合わせにするメリットは、確実に相場を二つの面から見ることができる点です。
メリット
トレンド系インジケーターはトレンドの有無や方向性、トレンドの強さや持続性などを評価するのに優れています。
はっきりとしたトレンドがある相場でこそ本領を発揮するインジケーターが多いのが特徴です。
それに対してオシレーター系インジケーターは価格の動き方が転換する点を見つけるのに適している性質があります。
オシレーター系は買われすぎか売られすぎかを判定するのに用いるとよく言われていて、市場の過熱感を推し測ることが可能なのが特徴です。
そのため、トレンド相場の値動きが反転するタイミングを見るのに使う、あるいはレンジ相場で価格の動きが転換するタイミングを狙うのに活用するのが定石です。
このようにまるで異なる角度から相場を評価できるため、より確度の高い価格予測を立てられるようになります。
デメリット
一方、この組み合わせにするデメリットは同じ観点から根拠を濃くするのではないことです。
結果として二つのインジケーターが両立しないこともあり、価格が上がるのか下がるのかがわからなくなる場合もあります。
また、どちらかの分析が誤っていたときに、もう一つのインジケーターによる分析で検算をするように確証を得ることはできません。
同時に使える相場なのかをよく考え、一つ一つの分析を丁寧に行って組み合わせることが必須です。
そのため、分析負担が大きくなりがちなのもデメリットでしょう。
実践的にはメリットを引き出しつつ、デメリットが問題にならないやり方をするのが大切です。
その組み合わせの作り方を覚え、自分なりに実践していくのがバイナリーオプションでの成功に直結します。
組み合わせるインジケーター選びの三原則
ハイローオーストラリアで取引を有利にするためのインジケーターの組み合わせ方には原則があります。
トレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせる際にはデメリットにならないようにインジケーターを選ぶことが重要です。
ここでは組み合わせるインジケーターをトレンド系、オシレーター系から選び出す際の三原則を紹介します。
1.特定の相場でしか使えないインジケーターは避ける
組み合わせるインジケーターの候補を選定するときには、特定の相場でしか使えないインジケーターをまず除外するのが原則です。
特定の相場とはトレンド相場、レンジ相場という意味です。
一般的な傾向としてトレンド系インジケーターはトレンド相場、オシレーター系インジケーターはレンジ相場で有効な指標として機能します。
しかし、レンジ相場で使えるトレンド系インジケーター、トレンド相場で使えるオシレーター系インジケーターもあります。
トレンド相場とレンジ相場で使い方が違う場合が多いですが、両方で使えるものを組み合わせるか、一方だけでもどちらの相場でも使えるものにすれば組み合わせることが可能です。
特定の相場でしか使えないインジケーターとして典型的なのがパラボリックとストキャスティクスです。
パラボリック
パラボリックはSARと呼ばれる指標を計算して分析するトレンド系インジケーターです。
SARは前のSARに加速因子AFと極大値EPを加味した値を加えていくことで計算していきます。
その値が価格と接触すると価格の転換が起こると判断する仕組みになっていて、トレンドフォローを仮定した手法です。
明確で継続的な上昇トレンドがあればSARは価格よりも下にドットで表示されますが、短い区間ではパラボリックが正しく計算されません。
そのため、パラボリックはトレンド相場では有効ですが、レンジ相場の場合には正確に転換点を予測できるインジケーターではありません。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは一定期間の最高値と最安値の幅の中で、終値と最安値の幅がどのくらいあるかを示しているオシレーター系のインジケーターです。
最高値と最安値が意味しているのはレンジ相場のレジスタンスラインとサポートラインです。
そのため、レンジ相場でレジスタンスラインとサポートラインが明確になっていれば終値の位置付けを正確に表示できるので信頼性が高い指標になります。
しかし、トレンド相場では次々に高値、安値が更新されてしまうため、あまり意味をなさない指標になってしまいます。
ストキャスティクスはレンジ相場では有効、トレンド相場では使いづらいインジケーターなのです。
逆にトレンド系インジケーターのエンベロープはレンジ相場でも分析可能です。
オシレーター系インジケーターではMACDがトレンド相場でよく用いられています。
このような性質の違いをよく理解して組み合わせやすいインジケーターを頭に入れておきましょう。
2.一方のインジケーターは分析しやすいものを選ぶ
トレンド系とオシレーター系の組み合わせでは、それぞれに対して複雑な分析が必要になると労力が多大になります。
同じ系統のインジケーターを組み合わせるときと違って、一から分析しなければならないのが普通です。
その分析負担を軽減してスムーズにエントリーすべきかどうかを判断できるようにするのを原則とした方が良いでしょう。
組み合わせるインジケーターの一方は視覚的にわかりやすいものを選ぶのが適切です。
もう一つも目でさっと見て判断できるものでも構いませんが、両方ともラインをさらに引いたり、ローソク足との位置関係を調べたり、数本のローソク足との関係を見たりする必要があるものにはしないのを鉄則とするのが無難です。
トレンド系インジケーターでは移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスはわかりやすいのがよく活用されています。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上、あるいは上から下へクロスするとそれぞれゴールデンクロス、デッドクロスです。
クロスしている様子はチャート上に交点で示されているのでパッと見ただけでわかります。
オシレーター系インジケーターではRSIは70%以上、30%以下でエントリー可能な状況だと判断できるのでわかりやすいでしょう。
70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎと考えられます。これも70%と30%のところに水平ラインを引いてあれば瞬時に判断可能です。
しかし、トレンド系インジケーターであるボリンジャーバンドのバンドウォークのように、±2σラインを価格が沿うようにして進んでいたら上昇トレンドというのはやや判断に時間がかかります。
2σラインを越えていたらどうするか、微妙に離れていたらどう考えるかなどの曖昧さがあるからです。
また、オシレーター系インジケーターのCCIでは100%以上、-100%以下という指標があって判断がわかりやすそうだと思うかもしれません。
しかし、相場によっては150%以上、-150%以下の方が良いこともあります。相場の様子を見てボーダーラインをどこにするかを決めないと精度が高くならないのです。
このように判断が簡単なものとそうでないものを分けて考えて、せめて一方は簡単に分析できるインジケーターにしましょう。
3.メインとサブで組み合わせて役割を決める
トレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせる際にはそれぞれに役割を持たせるのが肝心です。
基本的にはトレンド相場ではトレンド系インジケーターによる予測の信頼性が高いのでメインとして考え、オシレーター系はサブとして補助的に使うのが良い方法です。
逆にレンジ相場ではオシレーター系インジケーターの有効性が高いため、オシレーター系をメイン、トレンド系をサブとして考えるのを原則としましょう。
この考え方に基づいて分析の流れも考えて組み合わせるのが大切です。
実はこのような役割を意識すると組み合わせ方にも二通りのパターンがあるとわかります。
まず、メインにした方で相場を読み、サブの方でエントリーのタイミングを見計らうという組み合わせ方があります。
そして、サブと考えた方で相場を読み、メインの方でエントリーのタイミングを決める方法も考えられます。
この違いを意識するとインジケーターをスムーズに組み合わせられるようになります。
インジケーターの種類によって相場の動きを読むのが得意なものと、エントリーのタイミングを見極めるのに適しているものがあります。
相場の動きを読むインジケーター同士を組み合わせてもいつエントリーしたら良いかがわからないでしょう。
逆にタイミングの見極めに強いインジケーター同士では、両方同時にエントリーサインを出す確率が低くなりがちです。
例えば、トレンド相場ではトレンド系インジケーターのエンベロープを使って、ローソク足の終値とエンベロープの上側の接触をサインにして逆張りのローエントリーをすることが可能です。
この際にオシレーター系インジケーターのRSIを指標に使い、70%以上だったらローエントリーと考えたとしましょう。
この場合にはサブの指標であるRSIで相場を見て70%以上だったときに、エンベロープとローソク足が触れたらエントリーという形で流れを作れます。
しかし、エンベロープとの組み合わせにオシレーター系インジケーターのMACDのゴールデンクロスを使った場合にはどうなるでしょうか。
エンベロープとローソク足の接触が起きている相場を探し、そのタイミングでMACDのゴールデンクロスができたときだけがエントリーチャンスです。
一つ前の足でゴールデンクロスになっていたときや、次の足でクロスしそうなときにはどうしたら良いかと悩んでしまうでしょう。
このような曖昧さが生じないように組み合わせるのがスムーズにトレードを進めるためには欠かせません。
トレンド系インジケーターとして移動平均線を用いて、長期移動平均線、中期移動平均線、短期移動平均線がこの順番で上から順番に並んでいたとしましょう。
これは下降トレンドが発生しているときのサインです。
この相場を探してRSIと組み合わせようとした場合には問題が生じます。
下降トレンドの継続を示唆するRSIの値は50%未満ですが、この時点では既に50%未満かもしれません。
すぐにエントリーすべきなのかもしれませんが、見てみると前の足もその前の足もRSIは50%未満だったという場合もあります。
このような状況ではいつエントリーしたら良いかが明確にならないので、悩んでいるうちにチャンスを逃がすでしょう。
このようにメインとサブのインジケーターを組み合わせ、それぞれの役割を分担させると使い勝手が良くなります。
メインとサブのどちらのときにどのような使い方ができるのかをよく理解してから組み合わせるのが大切です。
原則に従ったハイローオーストラリアでの応用例
ここまで具体例を挙げながら実践的なトレンド系とオシレーター系のインジケーターの組み合わせ方を解説してきました。
最後に原則を踏まえてハイローオーストラリアでも実用性のあるインジケーターの併用方法を見ておきましょう。
ここでは上昇トレンド相場に沿った順張りエントリーにボリンジャーバンドとシャンデモメンタムオシレーターを使います。
メインはボリンジャーバンドのバンドウォーク、サブはシャンデモメンタムオシレーターが75%以上で増加中という条件です。
まず、相場を見るときにはシャンデモメンタムオシレーターを見て、75%以上の領域に入って増加していることを確認します。
これが上昇トレンドの可能性を示唆しているので、ボリンジャーバンドの2σラインを見てローソク足が二回以上連続で触れているならバンドウォークと見なしてハイエントリーです。
トレンド相場でもレンジ相場でも使えるシャンデモメンタムオシレーターをうまくボリンジャーバンドに合わせている併用例です。
ハイロー取引で有効な方法なのでハイローオーストラリアで早速使ってみましょう。
まとめ
性質が異なる複数のインジケーターを組み合わせる手法は相場を正しく読めるようになる秘策です。
トレンド相場とレンジ相場の両方で使えるインジケーターを選び、役割を持たせて組み合わせると確度の高い予測ができるでしょう。
ハイローオーストラリアで取引をするときにはここで紹介した原則を基にするとスムーズに組み合わせ方を決めて分析を進められます。
やり方がわかってしまうと併用自体は簡単になるので、実践的に試して精度の高いエントリー条件に仕上げていきましょう。
スムーズに分析できるようになると短い時間の取引もやりやすくなります。
ターボ取引や15分取引のように短時間の取引ができるハイローオーストラリアのメリットを生かすためにもスピード感のある分析をできるようになるのが肝心です。