国内のバイナリーオプション業者では2時間未満の短時間取引はできませんが、海外のバイナリーオプション業者なら1分や30秒といった極めて短い時間の取引ができます。
日本で人気の海外業者として知られているハイローオーストラリア(Highlow.com)でもターボ取引に対応していて、主要な通貨ペアなら1分取引も30秒取引もできます。
ほんのわずかな時間で取引が完了するので、短時間取引を攻略できると稼ぎやすくなるのは明らかでしょう。
そのため、短時間取引の成功率を高めるための戦略が開発されてきました。
その一つとしてWilliams%Rを利用する方法はよく注目されています。
Williams%Rを使いこなすと短時間取引を攻略できるという噂は本当なのでしょうか。
この記事ではあまり使ったことがない人も多いWilliams%Rについて説明し、短時間取引での値動きの予測に使えるかどうかを解説します。
目次
Williams%Rとは
Williams%Rはラリー・ウィリアムズによって開発されたインジケーターで、オシレーター系に分類されています。
一定期間の最高値に比べて現在の価格がどの程度になっているかという考え方で相場を評価するのが特徴で、ストキャスティクスと類似しています。
ストキャスティクスを使ったことがある人ならすぐに使いこなせるでしょう。
逆にWilliams%R がわかればストキャスティクスも使えます。
この点については後述しますが、基本的にはWilliams%Rは一般的なオシレーター系インジケーターと同様に、買われすぎか売られすぎかを見極めるのに使われています。
レンジ相場での逆張りに有効と言われているテクニカル指標です。
Williams%Rの計算方法はやや複雑ですが、意味を解釈するとそれほど難しいものではありません。
Williams%Rでは%Rという指標を計算してチャートと合わせて表示します。
%Rの計算には期間設定が必要で、注目している期間に応じて決めます。
一般的な期間nは10か14です。
%R=(終値-n期間の最高値)/(n期間の最高値-n期間の最安値)×100
注目している期間の最高値と終値の差を、その期間の値動きの最大幅で割ったのがWilliams%Rです。
終値は最高値以下になるので、Williams%Rは必ず0%~-100%の領域に入ります。
終値が大きいときほどWilliams%Rは0%に近づき、終値が小さいときほど-100%に近づきます。
計算式は項数が多いので複雑に見えてしまいますが、最高値と最安値の間で終値がどこにあるかを見ているだけだと考えるとシンプルなインジケーターです。
Williams%Rとストキャスティクスの関係
Williams%Rはストキャスティクスと似ているという話を上げましたが、どのような類似性があるのでしょうか。
ストキャスティクスもオシレーター系インジケーターとしてよく用いられているもので、Williams%Rとの違いは計算式を見てみると一目瞭然です。
ファストストキャスティクスの分析をするときに用いる%KとWilliams%Rの計算式を対照してみると次のようになります。
◆%R=(終値-n期間の最高値)/(n期間の最高値-n期間の最安値)×100
◆%K=(終値-n期間の最安値)/(n期間の最高値-n期間の最安値)×100
つまり、Williams%Rとストキャスティクスで違うのは、終値と最高値を比較しているか、終値と最安値を比較しているかだけです。
値の大小の関係があるため、Williams%Rは0%~-100%の間に入りますが、ストキャスティクスの場合には0%~100%の間に入ります。
価格の上下を反転させて考えると基本的にはWilliams%Rとストキャスティクスは同じことを言っています。
最も高い値または安い値からの離れ具合を評価することで、買われすぎか売られすぎかを判断しているのです。
なので、この二つは実用上はほとんど同じだと考えて使えます!
ただ、高値や安値のイレギュラーが起こったときには注意が必要です。
ノイズが発生して瞬間的に高値を記録したときにはWilliams%Rは有効ではありません。
そのノイズの影響によって相場の値動きの幅を正しく計算できなくなるからです。
逆にノイズによって瞬間的に安値を付けた場合にはストキャスティクスが機能しません。
どちらを使うかを考える際にはイレギュラーの有無をチャートから見て判断することが欠かせません。
なお、ストキャスティクスの場合には終値が高いときほど%Kが100%に近づき、終値が低いと%Kが0%に近づきます。
この点も基本的にWilliams%Rと同じで、グラフ上では上の方に位置しているときには買われすぎ、下の方に位置しているときには売られすぎと判断することが可能です。
Williams%Rでのエントリーポイント
Williams%Rを使ってバイナリーオプションでエントリーするときには何を基準にしたら良いのでしょうか。
ストキャスティクスを使ったことがある人の場合には、%Dと呼ばれる%Kの移動平均線を使ってゴールデンクロスやデッドクロスを見るのが定石だと知っているでしょう。
スローストキャスティクスを使う場合には%Dの移動平均線であるS%Dを使用します。
Williams%Rについても同じようにして移動平均線を作成してゴールデンクロスやデッドクロスを見ることができますが、考案者のウィリアムズは%Rの数値をそのまま使って相場の分析をしています。
判定基準は以下の通りです。
◆Williams%Rが0%~-20%:買われすぎ
◆Williams%Rが-80~-100%:売られすぎ
バイナリーオプションでエントリーするときには買われすぎならLOWエントリー、売られすぎならHIGHエントリーが基本です。
このような形で逆張りのエントリーをすれば想定したような値動きが起こると期待できるでしょう。
ただ、Williams%Rはなぜストキャスティクスと同じように移動平均線を使って分析しないのかが気になる人もいるでしょう。
これは感度を重視するか、ダマシのリスクを低減するかの問題です。
Williams%Rやストキャスティクスは高値と安値を両方使うことによって、終値や、高値と安値の一方だけを使うのに比べると感度が高い分析手法になっています。
相場の動きに対するレスポンスが早いので、短期間での値動きの影響を大きく受けます。
ただ、感度が高いとノイズのような一時的な値動きの影響を受けやすいのが問題で、ダマシによる取引失敗のリスクが高まります。
ストキャスティクスでは%Kの移動平均線を使うことで感度を落とす代わりに相場の動きをより正確に反映するようにして分析するのが主流になっています。
それでも感度が高すぎるのが問題視されているため、%Kと%Dではなく、%DとS%Dを使うスローストキャスティクスの方が使われているのです。
しかし、Williams%Rを開発したウィリアムズは短期間の取引を得意としています。
そのため、Williams%Rはストキャスティクスのように移動平均線を使わず、感度の高さを重視したインジケーターとして用いられるようになっています。
必見!Williams%Rの短時間取引攻略法
Williams%Rは買われすぎ、売られすぎを判定する上で感度が高いインジケーターなので、短時間取引に向いているのは確かです。
長期的な相場の動きではなく、短期間での値動きを見て売買をしているデイトレーダーやスイングトレーダーによる取引の影響を評価しやすくなっています。
そのため、バイナリーオプションの短時間取引でエントリー判断をするのに有用なインジケーターです。
ここではバイナリーオプション業界でも最短クラスの30秒取引、1分取引でWilliams%Rを使う攻略を紹介します。
実はWilliams%Rを使う短時間取引の攻略法は簡単です!
Williams%Rをチャートに合わせて表示して、以下の条件に従ってエントリーするのが基本形です。
◆Williams%Rが0%~-20%にあった際に-20%のラインを下回った:LOWエントリー
◆Williams%Rが-80~-100%にあった際に-80%のラインを上回った:HIGHエントリー
重要なのは買われすぎ、売られすぎの領域から抜け出した瞬間にエントリーすることで、遅れてしまうと失敗するリスクが高くなります。
30秒や1分では微妙な値動きがいつも起こり得るので、予想通りにならないこともあるのは確かです。
ただ、繰り返しエントリーをしていればトータルでは勝ち越せる可能性が十分にあります。
タイミングが少し遅れると失敗する可能性があるとなると不安に思う人もいるでしょう。
バイナリーオプションで勝てるようにするには複数のインジケーターを使うのが良いと言われています。
短時間取引の場合にも他のインジケーターを組み合わせた方がもっと正確性の高いエントリーができるのではないかと思うかもしれません。
しかし、30秒取引のように極めて短い時間の取引の場合にはテクニカル分析をしている間にタイミングを逃してしまうリスクがあります。
そのため、1つのインジケーターに絞り込んだ方がかえって失敗しないでしょう。
ただ、Williams%Rによる予測が通用しやすいのはレンジ相場のときです。
トレンド相場のときには最高値や最安値が次々に更新されていくため、統計的な処理によって算出しているWilliams%Rの値があまり役に立たなくなります。
Williams%Rによる短時間取引攻略をするときには、予めレンジ相場になっていることを確認してから始めるのが大切です。
短時間取引をするときの注意点
Williams%Rを使って取引をするときに気を付けなければならないのが取引時間のあり方と禁止事項への抵触です。
短時間取引で失敗する原因として多いのがこの二つなので詳しく確認しておきましょう。
エントリーのタイミングを逃さない
Williams%Rを使うときにはエントリーのタイミングを逃さないのが肝心です。
遅れが失敗を引き起こす原因になるので、取引時間がスケジュールされている業者を使うのは望ましくありません。
ハイローオーストラリアのターボ取引のように、エントリーした瞬間の価格を基準として、30秒後や1分後に判定する仕組みになっているのが理想的です。
デイトレーダーは秒単位での取引をしているので、ほんの数秒の違いが失敗のリスクを高めるのは肝に銘じておきましょう。
スキャルピング取引の禁止
禁止取引についてはハイローオーストラリアではスキャルピング取引を禁止しています。
短い間に何度もエントリーする行為は自動売買ツールによって行われているのと区別が難しいからです。
ハイローオーストラリアでは自動売買ツールの利用を認めていないため、スキャルピング取引も禁止事項として定めています。
禁止事項に抵触すると口座凍結になるリスクがあります。
せっかく稼いだお金も、入金しておいた資金も全部失ってしまうこともあるのでルールを今一度確認しておきましょう。
相場の状況によってはWilliams%Rを見ていると短時間に何度もエントリーできる機会が見つかることがあります。
そのすべてにエントリーしようとしてしまうと、ハイローオーストラリアではスキャルピング取引と見なされてしまうリスクがあるので注意しましょう。
業者によってルールは違いますが、むやみやたらにエントリーするのは避けるのが無難です。
特に予測が連続して外れたときには損失を取り戻そうとして連続エントリーをしてしまいがちです。
しかし、その時点で判断を誤っていたり、自分の考え方が通用しない相場になっていたりする可能性があります。
一つ一つのエントリーを大切にして、慎重に取引をするように心がけましょう。
まとめ
Williams%Rは価格が最高値に比べてどのくらいの位置にあるかを評価するためのオシレーター系インジケーターで、ストキャスティクスと表裏一体の関係にあります。
ストキャスティクスのように移動平均線を使って評価しないのは感度を重視しているからです。
値動きに対するレスポンスの早さが強く求められる短時間取引を攻略するのにうってつけのインジケーターでしょう。
買われすぎ、売られすぎの判断をした投資家が売買を始めたタイミングを見計らうのが大切なので、取引の成功率はエントリーのタイミングによって大きく左右されます。
慣れないと難しいため、デモトレードで練習を積んでから活用していきましょう。
ハイローオーストラリアでは、登録不要の無料でデモトレードが行えます。
下記リンクから公式ページへ移動できるので、デモトレードを試してみてください。