「この方法はハイローオーストラリア(Highlow.com)で勝てますか?」と聞かれたときにあなたはどのように答えるでしょうか。ハイローオーストラリアで勝てる取引方法かどうかを判断するためには、相場の動きを正しく予測できるロジックが必要です。
相場を読み解くロジックとしてサイクル分析は昔から用いられていました。為替市場の分析にも活用されてきたため、ハイローオーストラリアでも応用可能な分析手法です。
この記事ではサイクル理論が生み出された背景にある基本的な概念から解説します。サイクル分析によってどのようなロジックを使えばハイローオーストラリアで勝てるロジックを生み出せるのかを考えてみましょう。
目次
景気は周期的に変動する
サイクル分析の根底にある原理は「景気は周期的な変動を起こす」という事実です。景気は対に一定の水準で保たれているわけではないのは誰もがよく理解していることでしょう。
好景気になったと思ったら何かの拍子で不景気になってしまい、また何かきっかけがあって景気が好転していきます。景気にこのような浮き沈みのサイクルがある影響で、あらゆる市場相場も周期的な変動を起こしています。
景気を動かしているのは人の活動だけでなく、季節変動や自然現象などの様々な要因があります。
例えば
携帯電話が開発されて急速に売り上げが伸びましたが、スマートフォンの登場によって衰退の道を辿っています。
栄枯盛衰とはよく言うもので、一度晴れ舞台に立ったものもいつかは舞台から降りる日がやってきます。
このような変化が次々に引き起こされ、全体として景気の変動が生み出されています。
景気の周期的な変動は景気循環という理論によって捉えられているのが一般的です。
最初の山から順に後退局面、収縮局面、回復局面、拡大局面、と呼びます。
景気循環の流れ
景気がひどく低迷してしまった状況から回復に向かう局面があり、その勢いに乗って多くの要因が重なって景気の拡大が起こっていきます。しかし、景気の急速な拡大は需要に対する供給の過多を生んだり、資源不足を生み出したり、市場競争での敗退による倒産を発生させたりする原因になるでしょう。
バブルの崩壊のように後退する局面に入り込み、このままでは経営が苦しい状況になった企業の活動が収縮方向に進みます。これによってさらに景気が低迷していくというのが景気循環の流れです。
サイクル分析の基本概念
サイクル分析は景気循環と同じように価格の安値から安値への流れを一つのサイクルとして捉えて分析する手法です。
一度安値を付けたら価格は上がっていき、高値を付けたらまた下がって安値を付けるでしょう。この山を一つのサイクルとして捉えて値動きがどのようになるかを周期性とパターン認識によって予測するのが特徴です。
サイクルの山のパターン
低値から低値というサイクルに着目するときには底値の組み合わせに二通りのパターンがあります。
古い低値よりも新しい低値の方が高いパターンをライトトランスレーション。
古い低値よりも新しい低値の方が低いパターンをレフトトランスレーションと呼びます。
相場のサイクルを分析したときにライトトランスレーションが見られるときには相場の買い傾向が強いことがわかります。右上に向かう力が強く、買い注文よりも売り注文が優先した結果として価格が上がる傾向が生じています。一方、レフトトランスレーションの場合には売り傾向が強く、価格が下がる傾向がある相場です。
この二つのパターンを見るのを基本としていくつかのサイクル理論が生み出されてきました。もともとは株式相場の分析に用いられていた理論でした。
FXが人気になってからは為替相場でのサイクル分析の活用も進められています。
フラクタルの概念もある
サイクル分析で重要な基本概念としてもう一つ押さえておきたいのがフラクタルの概念です。
自己相似とも呼ばれていて、ある形状があったときにその一部分を切り出してもまた同じ形状になることを指します。
ここで定義した安値から安値という単位のサイクルは微視的にも巨視的にも存在しています。
例えば
1年足のチャートを見ていて、サイクルを一つ定義したとしましょう。
そのサイクルの低値と高値の間を月足で見てみると、同じ概形のサイクルによって構成されています。
そして、月足で見えるサイクルの低値と高値の間を週足で見てみると、また同じような概形のサイクルが反復しているのがわかります。
これが日足、4時間足、1時間足、15分足というようにどんどん微視的に見るチャートに切り替えていっても見つかるのです。
このようなパターン認識が可能なサイクルを見つけ出すと、そのサイクルがこの相場の本質を示していると言えます。
サイクル分析の周期性の法則
サイクル分析ではパターン認識に加えて周期性を見つけ出すことが重要になります。違う時間足で相似形のレフトトランスレーションやライトトランスレーションを見つけられたとしても、完全一致することはないでしょう。
ハイローオーストラリアのバイナリーオプションでは正確な値動きを予測できないと価格が上がるか下がるかを予想して取引ができません。
現実的には周期性はきっちりと決まっているわけではありません。相場を動かしている要因は多種多様なので、一時間後に価格がここまで上がる、15分後に価格が下がり始めると予測するのは難しいのです。ただ、サイクル分析に本格的に取り組んできた学者も大勢います。その中で生み出された法則があるので覚えておくと役に立ちます。
周期性の法則とは?
一般的な市場では時間足の取り方によってどのくらいの周期性を持つサイクルが存在することが多いかを解析し、さらにその誤差の範囲がどの程度に収まるケースが多いかを研究した結果があります。
その結果によると日足では40日のサイクルが比較的多いことが分かっています。そして、そのサイクルが見出されたときには4時間足では70期間、週足では18週間のサイクルが見られるというのが基本理論です。
この法則では誤差範囲のことをオーブと呼び、期間数の1/6までは許容されるオーブとされています。
つまり、日足で見ると34日から46日のサイクルが多いということです。4時間足の場合には59期間から81期間になり、週足では15週から21週になります。
このような周期性がわかっているとスムーズにチャートからライトトランスレーションあるいはレフトトランスレーションを探し出せます。
日足のチャートで低値を見つけ、その34日から46日後に目立つ低値があったら、その二つの低値を選ぶとサイクルになっている可能性が高いと考えられます。そして、4時間足と週足のチャートを見て同じパターンを4時間足の場合には59期間から81期間、週足の場合には15週から21週の間隔で見つけられたら、そのサイクルがこの相場を司っていると考えられます。
実際にはもっと長い期間での周期性についても様々な理論が提唱されています。
ただ、ハイローオーストラリアでは数分から15分の取引が一般的なので、月単位や年単位の周期を考える必要はあまりありません!
大きな相場の流れを見るとしても週足くらいで十分なので、この法則をメインにして考えて取引をするのが良いでしょう。
ハイローオーストラリアでのサイクル活用の考え方
ハイローオーストラリアではサイクルをどのようにして活用したら良いのでしょうか。
サイクル分析をすると低値から低値へと動くサイクルがどのくらいの時間で起こるかがわかることに加え、その際のチャートのパターンも見極められます。そのため、低値になるタイミングだけでなく高値がいつやってくるかも予想することが可能です。
ライトトランスレーションの応用例
ライトトランスレーションのケースを例にしてどのようなトレードが可能かを考えてみましょう。
ライトトランスレーションのときには低値が上がるサイクルが形成されています。この場合には高値が発生するタイミングが二つの低値の真ん中よりも後になると考えられるでしょう。
最初の低値の時点から価格が上昇する期間が長く、少し価格が戻った時点でサイクルがクローズし、また新しい低値から次のサイクルが始まります。
✓最初の低値から高値に至る期間に順張りをすれば予想が当たる可能性が高いと考えられるでしょう。
✓価格が下がる局面は時間的に短いので、その終わり頃を狙うと逆張りで予想すると当たりやすいと考えられます。
周期性があるなら他のポイントも狙えるのではないかと思うかもしれません。確かに高値になるポイントを狙って逆張りをしたり、その直後の下降局面で順張りをしたりすることもできるでしょう。
しかし、オーブの法則があるため、サイクルに着目するときには誤差を考慮しなければなりません。
その後の下降局面も想定していたよりも短く、上昇局面に移ってしまうかもしれません。リスクを回避するためにはライトトランスレーションなら長い上昇局面を狙ってエントリーするのが適切です。
サイクル分析で勝率を上げよう
ハイローオーストラリアのバイナリーオプションではサイクル分析は補助的に使うのが合理的です。
オーブを考慮すると1/6分も誤差が生じる可能性があるからです。
サイクルに従えばこのローソク足で価格が上がるはずだと思っても、実際には上昇するのが次足になってしまうことが十分にあり得ます。
ただ、レフトトランスレーション・ライトトランスレーションのサイクルがわかっていると逆張りでも順張りでも勝率を上げやすくなります。
この考え方でのエントリー手法を1つ見ておきましょう。
サイクル分析で相場を把握
まず、サイクル分析によってどのようなサイクルがある相場かを見極めます。チャートを見て代表的な高値と底値を見つけてつなぎます。
チャート上のパターンを見てレフトトランスレーションかライトトランスレーションがあるかを探しましょう。仮にここではライトトランスレーションが見つかり、サイクルが12期間だったとします。そして、低値から高値までが8期間、高値から低値までが4期間が平均的だったとしましょう。すると、この相場では長くてよく伸びる上昇の間を狙うのが勝ちやすいと考えられます。12期間の1/6は2期間なので上に伸びる期間は6~10になると想定可能です。
ボリンジャーバンドで順張り
ボリンジャーバンドを利用してバンドウォークを使った取引が効果的です。
標準偏差は価格のばらつきを示していて、幅が広くなっているときほど価格が平均値から外れた値を取る確率が高い相場になっています。バンドウォークは価格が2σラインに沿って進む現象で、その方向に価格が強く動く傾向を持っていることを示しています。
価格が低値を過ぎた後、ボリンジャーバンドの2σライン以上になり、ローソク足が2本連続でバンドウォークを続けたのを確認し、次の足が低値から数えて5本目までならハイエントリーです。
こうすれば高値に達して折り返してくる前に判定時刻が来る可能性が高いので勝率が高くなります。
まとめ
サイクル分析の基本概念を理解し、ハイローオーストラリアでも使える可能性が高いことがわかったでしょうか。
レフトトランスレーションまたはライトトランスレーションによって相場が構成されているときなら法則性に従ってどのくらいの上昇期間と下降期間があるかが予測できます。
ハイローオーストラリアでは時間軸を考慮した正確な予測が必要なので、サイクル分析だけでエントリーするのはリスクがあります。しかし、エントリーの際に補助的に使用すると勝率の高いポイントを狙って取引することが可能です。
勝率重視でトレードする際の基礎の一つになるので、普段から意識してサイクル分析に挑戦していきましょう!
相場の理解を深めることに直結する分析手法でもあるので、きっとトレーダーとして大きく成長できます。