ハイローオーストラリア(Highlow.com)では3分のターボ取引ができます。主要通貨ペアに加えてビットコインとイーサリアムでも3分取引を活用できますが、試してみたことがない人も多いでしょう。
テクニカル分析ツールとして高性能で有名なMT4では3分足チャートに対応していないので、テクニカル分析をしづらいからです。MT5なら3分足チャートの分析もできるため、だんだんと3分のターボ取引も選ばれるようになってきたのが現状と言えます。
ハイローオーストラリアの3分取引は1分取引と同じ1.90倍のペイアウト率なのが魅力です。時間的に余裕を持って分析をしやすいため、初心者におすすめの取引時間です。
ただ、やはり3分という特異な時間で取引をするのに不安がある人もいるでしょう...
ADXと酒田五法の三兵を使うのが3分取引では効果的です。この手法はビットコインも攻略できるのでしょうか。
この記事ではビットコインの3分取引でADXと三兵の効果を見てみます。最近のレンジ相場からトレンド相場に移ったタイミングを使って、どのような相場に強い方法なのかを見極めましょう。
チャートからわかるレンジ相場からトレンド相場の発生
ビットコイン相場を見ていると目まぐるしく相場が変わっていくのがわかります。ビットコイン規制や関連企業CEOの要人発言によって急変が起こっているタイミングも多く、荒れ相場が続いている時間帯もあります。
以下のように7月30日にはレンジ相場が続いていた状況から上昇トレンド相場が発生したタイミングがありました。このタイミングではトレンドの発生を狙って順張りをすることも、トレンド相場で安定した順張りをすることもできたでしょう。レンジ相場の間には転換点を狙って逆張りするのに成功したかもしれません。
相場の動きとしては典型例が揃っているので、このチャートを使ってADXと三兵の効果を見てみましょう。
ADXからわかるトレンド相場の始まりと終わり
3分足チャートの下に表示してあるのがADXです。ADXはトレンドの強さを示すインジケーターで、25%以上になったらトレンドが生まれたと判断します。
このチャートを見てみると、相場が大きく上昇する少し前にADXが25%を越えてトレンドが発生したことを示しています。それまではレンジ相場が続いていたことも価格がほとんど動いていなかったことから理解できるでしょう。
ADXは25%以上ならずっとトレンドがあると解釈する人もいます。
このチャートでもADXが下がり始めた頃にはレンジ相場が始まっているのを見て取ることが可能です。
このようにADXを使えば3分足チャートでトレンド相場の始まりと終わりを判断できます。この期間を狙ってトレンド系インジケーターを使った取引をすればきっと予測が当たると考えられます。
ボリンジャーバンドで相場予測
ボリンジャーバンドはトレンド相場での取引をするときに人気があるインジケーターです。
✓ 1σのライン上を価格が推移するバンドウォークに合わせて相場を読む。
✓ 2σのラインにローソク足がタッチしたときに起こる反発を狙う。
このような形でハイローオーストラリアでもよく用いられているインジケーターです。このトレンド相場でボリンジャーバンドが有効だったかどうかを見てみましょう。
ローソク足を見るとボリンジャーバンドの1σラインをバンドウォークしていることがわかります。ADXが減ってトレンドの終わりを告げたタイミングで1σから離れて中心線にローソク足が近づいています。
ボリンジャーバンドの2σにタッチしたところで逆張りをする手法が通用するかどうかを見てみます。
バンドが広がってきて最初に2σにタッチしたときにはそのまま突き抜けてしまいました。その後すぐに反発が起こって陰線を付けています。次に陽線が2σにタッチしたときも5本連続で陽線になってしまっています。
これでは全然予想が当たらないと思うかもしれませんが、急激に大きなトレンドが起きた直後は2σをバンドウォークすることがあります。陽線が2σを越えた後、陰線が2σを下回りませんでした。このようなときにはしばらくは2σでバンドウォークをすると考えるのが適切です。
5連続の陽線が出た後は1σに戻ってきてバンドウォークを始めました。この状況で大陽線が登場して2σにタッチしています。このような形がボリンジャーバンドによるトレンド相場の反発狙いが成功するパターンです。確かに次に陰線が出てきています。
その後、しばらく1σと2σの間をウロウロとしていますが、また5本連続の陽線が出たときに2σにタッチしました。この場合にも1σでバンドウォークしてから2σにタッチしに行っているので理想的な形です。確かに次足は陰線で反発が起こっています。
そして、この時点でADXは減少を始めました。ボリンジャーバンドも狭くなっていき、ローソク足は1σよりも内側に入っています。トレンド相場が終息に向かったことをどちらのインジケーターも示しています。
このように3分取引のビットコインではADXでトレンドを読み、ボリンジャーバンドの反発を使えば2勝できたことがわかります。慣れていないと最初の2つも逆張りしてしまって2勝2敗になってしまいますが、ボリンジャーバンドを使い慣れると前の二つはダマシだと考えられるでしょう。
三兵で予測する3分取引
ADXによってトレンド相場があるのを確認して試みたビットコインの3分ターボ取引は効果的なことがわかりました。
同じ期間で酒田三法の三兵を使って予測するとどのような結果になるのでしょうか。上の3分足チャートを拡大して三つに分けて細かく見てみましょう。以下のように三つの赤三兵を中心にして分析を進めます。
赤三兵:長い陽線が三本連続していて始値が上がっている
赤三兵先詰まり:赤三兵の三本目の上ひげが優勢で終値が上がっていない
赤三兵思案星:赤三兵の三本目の実体が急激に短くて上ひげも下ひげも出ている
上昇トレンドが発生するタイミングなので陽線がたくさん並んでいます。
赤三兵による予測に加えて、赤三兵先詰まり・赤三兵思案星にも注意して様子を順次見てみましょう。
最初は星でほとんど実体がなく、三本目もコマです。次足からようやく実体がある陽線が2本連続で並びましたが、その次足は星になっています。赤三兵思案星なので次は陰線になると予測できるタイミングです。ほとんど実体がないですが、陰線になって赤三兵思案星が成立したと言えます。
その後、実体が小さい陽線が三本連続で並び、三本目の下ひげが長くなっています。この赤三兵はビットコイン価格が上がる勢いがあることを示しています。確かに次にやや大きな陽線が出ました。
この陽線には上ひげがあるので反発が起こり始めたことを示唆しています。赤三兵先詰まりにも見えますが、高値が更新されているのでまだ赤三兵と読むことが可能です。次も長い陽線になり、さらにまた陽線が出ました。しかし、その次足は陰線になっていて、赤三兵が成立しなかったことになります。この価格上昇のタイミングで3勝1敗、勝率75%を記録しました。
次の赤三兵も成立していますが、その後に出てきた陽線は下ひげが圧倒的に優勢なコマです。赤三兵思案星と解釈できるものの、下ひげがかなり長いので上げ相場でもあると解釈できます。
結果としては上げ相場の傾向が若干優勢ではあったものの、コマになりました。ここで手を引かなかったら1勝1敗でしたが、リスクを回避していれば1勝のみの勝ち越しです。
この上昇トレンドの最中では三兵による取引成績は5勝1敗、最後の回避ができなかったとしても5勝2敗です。勝率にすると83.3%または71.4%で優秀な結果が得られたとわかります。
ハイローオーストラリアでは3分のターボ取引のペイアウト率が1.9倍なので、52.7%以上の勝率なら利益になります。この1時間半ほどの取引で大きな利益につながったことは明らかでしょう。
この後の結果
上昇トレンドはまだ続いていたので、この後の結果がどうなるかも見てみましょう。
まずは赤三兵先詰まりが発生し、次足が上ひげの長い陰線になって成功しています。
さらに5足後になって赤三兵思案星が発生し、次足が陰線なのでまた取引に成功できています。
その後を見ると陰線が三つ連続でならんで黒三兵になっていました。三本目の陰線では上ひげが優位なのでまだ下げ相場になることを示しています。結果としてコマになりましたが、確かに陰線になりました。そして、これを黒三兵思案星とみると、次足が陽線になってさらに取引に成功できたことがわかります。
この陽線を起点にして赤三兵が成立しましたが、次足は下ひげが圧倒的に優勢なコマです。どちらに動くか不明なので取引をしないのが無難だったタイミングです。
そして、次に陽線が発生していますが、上ひげが長いことから赤三兵先詰まりと読めます。ただ、2本目がコマなのでリスク回避をして取引しないのが得策でしょう。赤三兵先詰まりと見てローで取引をしていれば勝てましたが、運が悪いと失敗するので避けておくべきタイミングです。
このように三兵を賢く使いこなすことができていれば、この期間はリスク回避を重視すると3勝0敗、思い切って取引をすると4勝1敗でした。勝率は100%または80%で非常に良い成績だったと言えます。
上昇トレンドが発生する前に三兵で取引をしていたら
もし上昇トレンドが発生する前の期間から三兵で取引をしていたらどうなったのでしょうか。今回分析した前の期間も三兵で取引をした場合の結果を見てみましょう。
赤三兵思案星が発生して当たり、しばらく三兵がない状況が続きます。そして、相場が上昇した後、黒三兵ができていますが、下ひげが長いので反発が起きると予想されます。陽線が生じたので確かに予想通りになりました。
その陽線を起点にして赤三兵思案星ができて、次足は陰線になりました。その次も黒三兵思案星が成立しています。
しかし、その後の赤三兵では下ひげが長くて上げ相場の傾向があるにもかかわらず失敗になりました。これはコマだと思った人は赤三兵思案星と見て成功したかもしれません。しかし、ここまで連続で成功してきていると、心情としては赤三兵だと思ってハイで取引してしまうでしょう。
次の三連続の陰線では下ひげが優勢なので反発が起こると予想されます。陽線が出現したのでここでも三兵による予想が当たりました。
結果を集計すると5勝1敗で勝率83.3%です。つまり、三兵はトレンド相場になっていないタイミングでも有効性が高く、勝ち越せると期待できる手法なのです。
まとめ
ハイローオーストラリアでないがしろにされがちな3分取引ですが、ビットコインで使ってみると意外に勝てるとわかったのではないでしょうか。
MT4では3分足チャートに対応していないのでやめていた人も、MT5を使ってみるとハイローオーストラリアでもっと勝てるターボ取引ができるかもしれません!
ここではADXによってトレンド相場を見つけ出し、ボリンジャーバンドで丁寧に取引をすると勝率が極めて高いことを示しました。ただ、トレンド相場でもボリンジャーバンドが100%機能するわけではないので、あくまで高い勝率を期待できるだけだと考えましょう。
三兵についてはトレンド相場の前にあるレンジ相場の終わり頃にも効果的なことがわかりました。冷静にリスクを回避する取引を心がけると高い勝率にできることが理解できたでしょう。
3分取引はリズム感が良くて取り組みやすいのが魅力です。ハイローオーストラリアではペイアウト率も高いので、ビットコインの3分取引にトライしてみましょう。