ハイローオーストラリア(Highlow.com)の勝率アップに使えるインジケーターとしてストキャスティクスがあります。
ストキャスティクスは名前だけはよく知られているインジケーターですが、名前だけでは意味がよくわからないので敬遠されがちです。
オシレーター系インジケーターの一つで、ハイローオーストラリアの上級ユーザーからも使われています。
ストキャスティクスはオシレーター系インジケーターで、市場での買われすぎ、売られすぎを推し量ることが可能です。
勝率アップに使いやすいことから初心者もストキャスティクスを使いこなせるように努力してみる価値があります。
この記事ではストキャスティクスとは何かをわかりやすく説明した上で、ハイローオーストラリアで勝率アップに使うための効果的な方法を紹介します。
目次
ストキャスティクスとは
ストキャスティクスとは英語で「Stochastics」と表記されます。
インジケーターの名称としては「Stochastic Oscillator」と言う場合が多くなっています。
Stochasticは日本語では「確率論的」と訳される言葉で、基本的にはランダムに決まる過程のことを指します。
ただ、ストキャスティクスはランダムなように見える値動きを予測するためのインジケーターという意味合いがあるだけで、本当にランダムな動きを予測するものではありません。
あくまで市場の値動きの分析を通して生み出されたインジケーターで、1950年代にジョージ・レーンが生み出してから主に株価のテクニカル分析で用いられてきています。
ストキャスティクスにはファストストキャスティクスとスローストキャスティクスがあります。
ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスでは相場の動きに対するレスポンスの早さが異なり、ファストストキャスティクスの方が速やかな反応を示します。
ただ、レスポンスの早さとダマシの多さは表裏一体なので、一般的にはスローストキャスティクスを使って信頼性の高い予測が行われています。
ストキャスティクスはオシレーター系インジケーターなので、市場での買われすぎ、売られすぎを推し量ることが可能です。
買われすぎているから売られて価格が下がる、売られすぎているから買われて値上がりを起こすという予測を立てるのに役に立つインジケーターです。
ストキャスティクスの計算方法からわかる意味
ストキャスティクスを他のオシレーター系インジケーターと区別するために計算方法から意味を考えてみましょう。
ストキャスティクスでは%K、%D、S%Dという三つの指標を計算します。
重要なのは%Kの計算で、%Dは%Kの単純移動平均、S%Dは%Dの単純移動平均になっています。
つまり、%Kに基づいて一定期間での平均を取ることにより値動きの傾向を統計的に判断しやすくしているのが%DやS%Dです。
%Kの計算方法は以下のように直近の終値を使うのが特徴になっています。
%K=(直近の終値-過去n日間の最安値)/(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)
日数nとしては9日がよく用いられていますが、5日や14日に設定することもあります。
ストキャスティクスの計算式は複雑だと思われがちですが、概念的に考えると注目している期間における最高値に比べて直近の終値がどのくらいの割合の大きさになっているかを示しています。
つまり、ストキャスティクスが大きいときには最高値に対して終値が高めになっているので、買われすぎの傾向が生まれていると解釈できます。
逆にストキャスティクスが小さい場合には最高値に対して終値が低めになっていることから、売られすぎていることが示唆されます。
最高値と最安値に挟まれた領域の中で、「終値」の位置がどこかという観点で買われすぎか売られすぎかを評価している点がストキャスティクスの特徴だと覚えておきましょう。
%DやS%Dの計算をするときには単純移動平均を取りますが、期間設定としては3日が一般的です。
ストキャスティクスは株価市場の分析に用いられてきたことから慣例的に日足チャートを使うことを想定した解説をしました。
しかし、他のインジケーターと同様に15分足や1分足のチャートでも過去9期間の最安値を取ったり、3期間の単純移動平均を計算したりすることでストキャスティクスを使えます。
ハイローオーストラリアのバイナリーオプションでは短時間での取引がメインになりますが、ストキャスティクスは分足や時間足でも活用できるので役に立ちます。
ターボ取引をするときにはファストストキャスティクスを使えるシーンもありますが、通常取引であればスローストキャスティクスの方がダマシのリスクが低くて済みます。
ストキャスティクスの活用の基本
ストキャスティクスによって値動きの予測をするときには、基本的には反発を受けて値動きが反転するポイントを見極めるのに使います。
これはオシレーター系インジケーターに共通する考え方で、売られすぎだから買う、買われすぎだから売るという投資家の動きに即した予測方法です。
ストキャスティクスは高いときには買われすぎ、低いときには売られすぎです。
一般的には%K、%D、S%Dが80%以上で買われすぎ、20%以下で売られすぎと判断します。
ただ、ストキャスティクスの数値を単独で見ていてもあまり正確性が高くありません。
その問題点を克服する意図もあって、%Kの移動平均線である%Dを併用したファストストキャスティクスや、%Dとその移動平均線であるS%Dを使うスローストキャスティクスが活用されています。
移動平均線は元のデータに比べて過去の数値の影響を受けることから、遅れて上下動を起こします。
そのため、%Kと%D、%DとS%Dの位置関係によってストキャスティクスの値がどのように推移していく傾向があるのかを見極めることが可能です。
スローストキャスティクスで考えると、%DとS%Dが両方とも80%以上になっているときには買われすぎで価格が下がると期待できます。
この際に%DがS%Dよりも大きい状況から、クロスして小さい状況に変わったら終値が下がる傾向が生まれていることがわかります。
このようなデッドクロスが起こったときには価格が下がる動きがはっきりと表れたと判断してLOWエントリーをすると良いと考えられるでしょう。
逆に%DとS%Dが両方とも20%以下になっている際に%DがS%Dを下から上にクロスした場合にはゴールデンクロスとなり、これから値上がりする勢いが生まれたことを示しています。
そのため、HIGHエントリーが成功する可能性が高いと考えられます。
このようにしてストキャスティクスの数値とクロスを併用することで比較的確度が高い予測をすることが可能です。
どちらか一方ではエントリー判断をするには心もとないと理解しておくと良いでしょう。
ストキャスティクスでハイローオーストラリアの勝率アップ
ストキャスティクスの基本原則に従っていただけでは、実はハイローオーストラリアのバイナリーオプションでそれほど勝率が上がりません。
ストキャスティクスを勝率アップにつなげるためには、使える相場を見極めることが必要になります。
ここでは必勝クラスまで勝率を上げるための大原則から順を追って解説します。
【大原則】レンジ相場でしか通用しない
ストキャスティクスを使う上で大原則となるのが、レンジ相場でしか使えないことです。
ストキャスティクスの計算式を見てみると明らかですが、%Kの計算では一定期間中の最高値と最安値を基準にして終値の位置を見ています。
そのため、最高値や最安値が大きく変わっているときにはストキャスティクスが100%や0%に近いのに反発を起こさないことがよくあるのです。
しかし、レンジ相場の場合には最高値と最安値が安定していて、レジスタンスラインとサポートラインに近い値になっています。
この場合にはストキャスティクスによって現在の終値の位置が高いか低いかをはっきりと判断できるので確度が高まります。
そのため、ストキャスティクスを使うときには前段階としてレンジ相場かどうかを判断することが必要です。
チャートをよく見て考えるだけでも問題ありませんが、レジスタンスラインとサポートラインを引いてみて明確なボックスができているかを確認しておいた方がトレードをしやすいでしょう。
トレンド系インジケーターを使い、トレンドが発生していないことを確認するのも良い方法です。
【原則】波動がきれいでないと機能しない
ストキャスティクスを利用するときには波動がきれいかどうかを見るのも重要です。
一般的に市場の価格は周期的な変動を起こしています。
突発的な値動きが連続して起こっているときには波動の形状が歪む傾向が強く、テクニカル分析が通用しやすい相場では波動が美しくなります。
美しいかどうかの判断はセンスによって変わってしまいます。
ただ、波形が満たすべき条件は決まっているので、失敗のリスクが高いかどうかは初心者でも比較的簡単に見分けられます。
基本的には50%を中心としてストキャスティクスが一定のリズムで上がったり下がったりしているタイミングで使うと有効です。
波動が乱れるときには高い側か低い側に長期間にわたって数値が停滞する傾向があります。
また、%Kに比べると%DやS%Dはレスポンスが遅いので、波動の形状がきれいに見えてしまいがちです。
スローストキャスティクスを使っているときにも、ファストストキャスティクスを表示して%Kの形状を見てみるとリスクが低減されます。
【攻略】オシレーター系インジケーターと併用する
ストキャスティクスを使ってエントリーポイントを見つけるときには逆張りをするのが基本です。
上昇していた価格が下がり始める、あるいは下落していた価格が上がり始めるのを予想してエントリーすることになります。
この正確性を高めることが勝率アップになる攻略法を生み出すための必須条件です。
ストキャスティクスの数値とクロスを使ってHIGHエントリーかLOWエントリーのポイントを見つけたら、さらにオシレーター系インジケーターを使って本当に逆張りでエントリーしても大丈夫なのかどうかを見極めましょう。
例えば、RSIはよく用いられているオシレーター系インジケーターで、70%以上なら買われすぎ、30以下なら売られすぎと判断できます。
この傾向がストキャスティクスと一致しているなら反転する可能性が高いでしょう。
ストキャスティクスは終値に着目しているのに対して、RSIは値上がりや値下がりの幅を見ています。
着眼点が異なるインジケーターを使うことで予測の正確性を高めることが可能です。
RSIは手軽に分析できるのでよく用いられていますが、他のオシレーター系インジケーターでも構わないので併用を試みましょう。
結果が首尾一貫しない場合にはエントリーを見送るのが賢明な判断です。
【必勝】トレンド系インジケーターも併用する
トレンド系インジケーターもストキャスティクスと併用することによってさらに確度を高められます。
トレンド系インジケーターは順張りに向いていると一般的には言われていますが、種類によっては逆張りの際にも活用することが可能です。
例えば、ストキャスティクスと相性が良いトレンド系インジケーターとしてボリンジャーバンドがあります。
ボリンジャーバンドは移動平均線の上下に標準偏差分の幅を設けたバンドで、ボラティリティの大きさがよくわかります。
ボリンジャーバンドの±2σのラインにローソク足が触れると反発が起こりやすいことが知られています。
そのため、+2σに触れたら価格が下がり、-2σに触れたら価格が上がると考えることが可能です。
例えば、ストキャスティクスで%DとS%Dが80%以上のときにデッドクロスを起こした際に、ローソク足がボリンジャーバンドの+2σに触れたらLOWエントリーと考えると良いでしょう。
さらにオシレーター系インジケーターも併用するのも効果的です。
RSIであれば70%以上になっていることも確認するだけなので、複数のインジケーターを表示できる分析ツールを使っているなら比較的簡単に判断できます。
ストキャスティクスとオシレーター系インジケーター、トレンド系インジケーターの三つを併用すれば信頼性が高いので必勝のエントリーができるでしょう。
まとめ
ストキャスティクスは他のインジケーターとの組み合わせによってハイローオーストラリアでの勝率アップを実現できます。
スローストキャスティクスを中心として、ファストストキャスティクスも使いこなせるようになれば、様々な局面での勝率を引き上げられるでしょう。
レンジ相場で実力を発揮するのがストキャスティクスの特徴です。
ハイローオーストラリアで勝てるタイミングを増やすためには、トレンド相場だけでなくレンジ相場も攻略できるようにするのが大切です。
エントリーチャンスを多くすることが大切です!
レンジ相場の時間帯はトレンド相場よりもずっと長いので、レンジ相場での勝率アップになるストキャスティクスをマスターすれば稼ぎやすくなります。
これを機会にストキャスティクスを使い始めて、ハイローオーストラリアでもっと稼げるようになりましょう。