エンベロープは初心者でもわかりやすいインジケーターなので、ちょっと勉強してみただけでわかったという人も多いでしょう。移動平均線を理解できるとすぐにわかるのがエンベロープの特徴です。
ハイローオーストラリア(Highlow.com)で稼ぎたいと思っている人にとっては、エンベロープだけで稼げるなら魅力的だと感じられるでしょう。
エンベロープについては以下の記事でも紹介しましたが、移動平均線乖離率と密接な関係があります。
ただ、直感的にわかりやすいのはエンベロープなので、できればエンベロープを使いたいと思うのはもっともなことです。
ビットコインのバイナリーオプションはハイローオーストラリアのターボ取引で人気があります。ビットコインは仮想通貨の中でも注目度が高いので、ハイローオーストラリアで使ってみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事ではこのようなニーズを掛け合わせて、ビットコインのターボ取引によってエンベロープ使うだけでも稼げるのかを調べてみました。実態を理解してハイローオーストラリアでの取引手法を考えてみましょう。
目次
エンベロープでエントリーポイントを決めるときの重要なポイント
ハイローオーストラリアでエンベロープを使うときに重要なのが、エントリーの条件を決めるためのコツを押さえておくことです。
エンベロープは移動平均線を平行移動して上下に表示したもので、移動平均線からローソク足がどれだけ離れているかを見るのに使います。
エントリーの条件としては以下の二通りを考えることができます。
✓ ローソク足が陽線のときに実体が上側のエンベロープに触れたらローエントリー
✓ ローソク足が陰線のときに実態が下側のエンベロープに触れたらハイエントリー
また、ひげに着目してエントリーするスタイルもあります。
✓ ローソク足が陽線のときに上ひげが上側のエンベロープに触れたらローエントリー
✓ ローソク足が陰線のときに下ひげが下側のエンベロープに触れたらハイエントリー
実体とひげのどちらに着目してエンベロープを使ったら良いかは一概に言うことができません。相場が激しく動いているときには実体、落ち着いている相場のときにはひげを使った方が良い傾向があります。
エンベロープの幅を何パーセントにするかによっても違いがあるので、エンベロープを使うときには設定が肝になります。
ターボ取引でおすすめのエンベロープの条件
ハイローオーストラリアのターボ取引でエンベロープだけを使うなら、おすすめなのは実体を使う方法です。
ターボ取引では短時間になるほど相場が激しく動くことが多いので、ヒゲに着目すると失敗しやすくなるからです。実体に着目することで大きな失敗を回避することができます。
ビットコインの場合には期間を短めに設定するのがおすすめです。テクニカル分析ベースで取引をしている投資家が多いので、短い期間での変化に基づいて売買をする傾向があります。そのため、レスポンスが良い短期間の設定が功を奏するのが一般的です。
エンベロープの幅は取引時間に合わせて選びましょう。ビットコインの1分取引なら0.3%~0.5%が適切です。5分取引なら1%前後が最も予測が当たりやすくなっています。相場の状況が変わると適切なパーセンテージも変わりますが、目安として活用してみて下さい。
エンベロープのみで稼げるかを1分ターボ取引で検証
ターボ取引の中でも短時間で取引でき、チャート分析をしやすい1分取引でまずはどんな結果になるのかを見てみましょう。
ここでは以下のようにビットコイン相場が乱れているシーンをピックアップしました。全体としてはやや下落の傾向がある相場ですが、上下動もはっきりしていてレンジ相場もできています。さまざまな相場でエンベロープだけで取引ができるのかを見極めるのに適している相場でしょう。
エントリーの条件は以下を適用します。
✓ エンベロープの中に始値がある
✓ ローソク足の実体がエンベロープに触れた
✓ 陽線で上側に触れたらローエントリー、陰線で下側に触れたらハイエントリー
✓ 一度エントリーしたらローソク足がエンベロープ内に戻るまではえんとりーしない
最後の条件はリスク回避のためのものです。エンベロープに触れたときを狙うのは反発が起こることが想定できるからに他なりません。一度のタッチで何度も反発が起こることはほとんどないので、一回限定で取引をするのが安全策と考えられるのです。
検証①
まずは最初の2時間でエンベロープのターボ取引を1分取引で行うとどんな結果になっているかを見てみましょう。
開始直後から取引のチャンスが巡ってきたことがわかるでしょうか。陰線が連続している状況でエンベロープにタッチしています。しかし、この後も陰線が続いてしまい、負ける結果になったことがわかります。
その次にローソク足がエンベロープに戻り、上昇傾向が生まれてエンベロープを上に突き抜けています。このタイミングも陽線が連続していました。
さらに次にエンベロープを突き抜けたときにも陰線が連続してしまい、取引が成功しない結果に終わっています。
この結果を見るとエンベロープだけで取引をするのは大損する結果になると考えられるでしょう。結果としても3戦3敗です。
検証②
次の2時間を見てみるとあまり大きなビットコイン相場の変動がなかったことがわかります。最後の方になってから陰線でエンベロープを下向きに突き抜けました。その次足も陰線だったので、さらに負けてしまったことになります。
4連敗の状況になり、エンベロープだけではやはり難しいという結果になったと言えるでしょう。
検証③
それでもあきらめずにビットコインで1分取引を続けたらどうなったのでしょうか。
次の相場では陰線がわずかにエンベロープに触れるタイミングが出てきました。4時40分のタッチでは次足が陽線になって予想が当たっています。その次にまた陰線がエンベロープを下回り、次足が陽線になりました。ここで2連勝できたことになります。
しかし、次に大陰線がエンベロープに触れたときには次足も陰線で予想が外れました。エンベロープの中にローソク足が戻り、次に小陰線でエンベロープにタッチした後は小陽線が発生して予想が当たっています。
この結果を合わせると3勝1敗でした。総計では3勝5敗でようやく挽回出来てきたと言えます。
検証④
この後の4時間はローソク足がエンベロープの近くまでは行きましたが、タッチする機会はありませんでした。
0戦0勝0敗のままじっくりと待つことになりました。
検証⑤
その次の2時間ではローソク足が2度、エンベロープにタッチしました。
1回目は大陽線が上側のエンベロープに触れて、次足が陰線になっています。
2回目は大陰線が生じた後、大きな窓を開けて小陰線がエンベロープの外側に発生しました。その次足は陽線になり、反発がおこったことがわかります。
結果としては2戦2勝という好成績です。通算すると5勝5敗で勝率がようやく50%になりました。
検証⑥
半日が終わった時点で勝率が50%なので負け越すのではないかという不安が生じます。
ハイローオーストラリアの1分取引は1.90倍のペイアウト率で業界では最高水準です。それでも勝率50%では損失になってしまいます。それでもきっと勝てると考えてエンベロープだけでビットコイン相場にチャレンジをするとどうなったのでしょうか。
後半戦の最初の2時間を見てみると、以下のようなチャートになっています。
ローソク足がエンベロープに触れたのは合計4回でした。負け、勝ち、負け、勝ちという結果なので2勝2敗です。
検証⑦
次の2時間を見てみるとタッチは2回見られました。この期間ではエンベロープによる予測が大外れを起こしていて、どちらのケースも予想が外れています。
ここで2連敗をしてしまって通算で7勝9敗になりました。
検証⑧
この後の2時間の結果もあまり好ましい結果ではありません。タッチが合ったのは合計4回で、順に見ていくと勝ち、負け、勝ち、負けでした。
2勝2敗で通算すると9勝11敗です。
検証⑨
このままでは負け越すのではないかという不安がありますが、次の期間はどうなのでしょうか。4回のタッチがあり、負け、勝ち、勝ち、勝ちという結果になっています。
3勝1敗で勝ち越し、通産結果も12勝12敗に戻すことができました。
検証⑩
エンベロープによる取引は次の2時間には1回しか機会がありませんでした。タッチしそうなときは何度もありましたが、21時30分頃の陽線だけがローソク足の実体がエンベロープにタッチしたタイミングです。
次足は陽線なので1勝を記録することができました。通算では13勝12敗です。
検証⑪
今回着目したビットコイン相場の最後の2時間は以下のチャートになっています。タッチがあったのは3回で、結果は負け、勝ち、負けでした。
通産結果としては14勝14敗です。
このようにして1日にわたってビットコイン相場で1分取引をすると勝率50%で負け越すことになったというのが結果です。
エンベロープだけでは勝てるわけではないということがわかりました...
エンベロープで勝つにはインジケーターの併用が必須
エンベロープだけでエントリーポイントを決める方法はあまり効果が上がらず、ペイアウト率が高いハイローオーストラリアでも勝ち越すのが難しいのが実情です。エンベロープは初心者でも理解しやすいメリットはありますが、エンベロープだけで勝てるなら誰もが稼いでいると言うことができるでしょう。
エンベロープによるエントリー条件は相場が大きく平均から離れたら反発が起こるという基本的な相場原理に基づいています。想定外になるシーンに対応できず、外れるリスクが高いときまでエントリーしてしまっていたのが勝率が上がらなかった原因です。
この問題を解決するにはインジケーターの併用が重要です。エンベロープを使うエントリーでは反発を見るので、同じように反発のタイミングを狙えるRSIを併用したケースを見てみましょう。3戦3敗だった最初の2時間では以下のようなチャートになっています。
RSIは70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎと判断します。エンベロープによる3回のエントリーチャンスでRSIがエントリー可能だと示しているのは最初の1回だけでした。
RSIの併用によって勝てる機会が増えたわけではありませんが、負ける機会が減ったことがわかります。エンベロープによる取引では1日の間に28回もチャンスがあり、半分は勝つことができました。
負けることが減ったなら稼ぐことができたと考えられるでしょう!
エンベロープによる取引を使ってハイローオーストラリアで稼ぐには反発のタイミングを見極められるインジケーターの併用が効果的です。
まとめ
ハイローオーストラリアのビットコイン相場で1分のターボ取引をする際にエンベロープだけでエントリーポイントを決めようとするとなかなか勝率が上がらないことがわかりました。
エンベロープだけでは稼げない可能性が高いという結果です。
しかし、1日で28買い物エントリーチャンスがあったのは優れている点でしょう。インジケーターを使ってエントリーポイントを探すと、1日で2回か3回くらいしかチャンスが見つからないこともよくあります。
たくさん見つかるエントリーポイントの中から、勝てるものを選び出すというスタンスでエンベロープを使えばハイローオーストラリアで稼げると考えられるでしょう。
ここではRSIの併用を例にして勝率を上げられることも紹介しました。このような工夫が必要なのは確かですが、簡単なインジケーターの併用で稼げることはわかったでしょう。