ハイローオーストラリア(Highlow.com)の初心者向きの攻略法としてパラボリックSARを活用する手法があります。
あまりバイナリーオプションでは使われていないので本当に役に立つインジケーターなのかどうかを疑っている人もいるでしょう。確かにパラボリックはダマシに遭いやすいのが問題になります。
この記事でも単独での利用が可能なシーンは少なく、他のインジケーターとの併用が重要なことをお伝えしました。
ビットコインはハイローオーストラリアでも注目の的となっていて、取引を始めようと思っている人も多いのではないでしょうか。パラボリックのように初心者でも簡単に使えるインジケーターで攻略できるのなら、すぐに口座開設をしてハイローオーストラリアで取引を始めたいと思っているかもしれません。
15分取引はペイアウト率が1.85倍で、ハイローオーストラリアの中ではやや低めです。しかし、落ち着いてテクニカル分析をする時間があるので初心者から高い人気があります。
この記事を通してパラボリックとADXによる分析の仕方を学び、有効性を理解してトレードに生かしていきましょう。
目次
ビットコインは上値が重い状況が継続
ハイローオーストラリアのハイロー取引でインジケーターを活用するときには、相場の動向を大まかに理解しておくのが大切です。
ここでは2021年5月のビットコイン急落の後、7月26日に相場の上昇が始まった時期に焦点を置いてパラボリックとADXによるテクニカル分析の考察をします。
7月26日から28日にかけての15分チャートは以下のようになっています。様子を見てみるとわかるように、ビットコイン価格の急騰が起こった後は4万1000ドルをレジスタンスラインとして上値が重い状況が続いています。
反発を受けて3万7000ドルまで下げていた時期がありますが、だんだんと狭いレンジに相場が収まるようになってきたのが28日までのビットコイン相場です。
ハイローオーストラリアで15分取引をするときには目の前のチャートを分析するだけでなく、大局を把握しておくことも重要になります。
本格的にマルチタイムフレーム分析をすれば予測の正確性も高まるでしょう。ここではあくまで相場の全体像を把握するだけに留めますが、興味がある人は以下の記事でマルチタイムフレーム分析についても紹介しているので読んでみてください。
パラボリックとADXによる取引の基本
ハイローオーストラリアの15分取引でパラボリックとADXを活用する上ではエントリーの基本を知っておくことが重要です。
パラボリックは順張りにも逆張りにも使用できるインジケーターですが、相場によってどちらで使うのが有効かは異なります。
一般的にはトレンド相場では順張りに使い、レンジ相場では逆張りに使うのがパラボリックの定石です。パラボリックのドットが同じような間隔で続いているときには順張り、パラボリックのドットとローソク足の上下関係が入れ替わったときには逆張りのサインになります。
トレンド相場かレンジ相場かを見極めるための手段として併用するのがADXです。ADXはDIに基づいて算出されているインジケーターで、20%~30%以上、一般的には25%以上ならトレンド相場になっていると判断できます。
以下の考察ではADXの25%、30%のラインを見ながらパラボリックの有効性を見ていきます。
ハイローオーストラリアのビットコインを攻略するのにこの二つのインジケーターで十分なのでしょうか?
パラボリックとADXを見るとわかること
ビットコインの7月26日から28日にかけてのチャートにパラボリックとADXを表示すると以下のようになります。
パラボリックを見てみるとビットコイン価格の上昇や下落に伴ってローソク足の上下にドットが飛び交っている様子がわかるでしょう。今までパラボリックを見たことがなかった人はこんなに複雑なのかと驚愕したかもしれません。
これを見てどのタイミングで順張り・逆張りをしたら良いのかを一目で判断できる人はなかなかいないでしょう。トレンド相場かどうかがすぐにわかるのは26日当初の急騰のタイミングくらいしかないからです。
他のタイミングは全部トレンドがないと判断して逆張りをしてしまうかもしれません...
しかし、ADXを見てみると25%以上になっている時期がたくさんあることがわかります。パラボリックだけでなくADXも表示すると、エントリーのタイミングを見やすくなるのが理解できたでしょうか。
ここでは特に初心者に向いているトレンド相場での順張りについて焦点を置き、ハイローオーストラリアのビットコインを攻略できるかどうかを考察します。
大きなトレンドの発生する時期での有効性
ビットコイン相場に大きな変化が起こった7月26日の相場を見てみると以下のようになっています。わずかな本数のローソク足で大きな価格の上昇が見られた時期です。
パラボリックを見てみると、急騰が起こるずっと前からドットは下側にありました。上昇傾向がある相場だと示しています。ただ、15分足のローソク足を見てみると陽線も陰線も入り乱れている状況でした。
ここでパラボリックが下側にあるからハイでエントリーだと思ってしまうと失敗していたでしょう...
ただ、ADXを見てみると25%を超えたのは大陽線が出現してからです。このタイミングでトレードを始めていたなら勝てていたと考えられるでしょう。
ADXが25%を超えてからパラボリックのドットが上側に移るまでエントリーを続けたとすると6勝3敗で、勝率は66.7%です。ペイアウト率が1.85倍なので、1万円ずつ取引していたら2.1万円の利益になったことがわかります。
つまり、大きなトレンドが発生するタイミングではパラボリックとADXを使う攻略法は有効だと考えられます。
大きなトレンドの発生した後の注意点
大きなトレンドが発生してパラボリックのドットの位置が変わった後も、ADXを見てみると25%以上をずっと維持しています。この間もトレンド相場だから順張りで稼げると思うかもしれません。
このチャートはビットコイン価格が上昇した後の推移を示しています。ADXが25%以上になっていて、パラボリックのドットが上側にある状況がしばらく続いていることが見て取れるでしょう。
しかし、陽線ばかりが続いているので、ローエントリーを続けていたら大惨事になっていたことがわかります。
中盤以降にドットが下側に来ても陰線が多く、さらに上側に移った後も陽線が目立ちます。実はこの時期はパラボリックに基づくエントリーを避けなければならない時期です。
パラボリックもADXも過去の値動きに基づいて算出されるインジケーターです。直近に急騰や急落があると数値に大きな影響を及ぼします。そのため、大きなトレンド相場が発生した後は、どちらもあまり有効とは言えない状況になるのです。
特にADXは急騰や急落の影響を受けやすく、トレンドの有無を見極めるのに有効ではなくなるので注意しましょう。
ADXが25%を超えたタイミングは攻略しやすい
パラボリックとADXの組み合わせは急騰や急落が起こるトレンド相場でしか役に立たないのではないかと思った人もいるでしょう。しかし、ビットコイン相場のその後の様子を見てみるとまだ有効なチャンスがあったことがわかります。
急騰の影響を受けた後、一度ADXは25%を割ってトレンドが終息したことを示しました。
その後、間もなくして25%を超えてトレンド相場の発生を示唆しています。
このタイミングを見てみると、パラボリックのドットが下側にある状況で陽線が2本、陰線が2本続く結果になっています。
さらに、ドットが上側に移った後は下降トレンドが起こり、大陽線が発生するまで取引を続けていたとしたら5勝3敗になっていました。ハイエントリーの分を含めると7勝5敗で勝率が58.3%、1万円ずつ取引していたら9500円の勝ち越しです。
際どい状況ではありましたが、利益を得ることはできたと言えます。
この際にADXを30%以上でトレンド相場という条件で考えていたとしましょう。するとドットが下側にあった時期はトレンド相場ではないという判断になります。その後もトレンド相場とは判断されず、ビットコイン相場の下落が終わる頃にようやくトレンド相場に入ったという解釈になります。
その後の推移を見てみるとパラボリックのドットに基づいてエントリーしてもほとんど予想が当たらなかったという結果が以下のチャートからわかるでしょう。
つまり、トレンド相場かどうかを判断するためにADXの基準を上げるのは逆効果になるリスクが高いということがわかります。
この原因はADXによる判断でトレンド相場になった直後がパラボリックによる予測が当たりやすいからです。
トレンド相場が発生するタイミングをADXによって見極めて、パラボリックでドットの位置に基づく取引するのが効果的な攻略法なのです。
ADXのクロスとパラボリックによる戦略の有効性
ビットコイン相場をさらに先に進めて、次にADXが25%のラインとクロスしたタイミングを見てみましょう。以下のように長い間にわたってADXが25%未満になった後、ドットが下側にある状況でクロスを起こしています。
このタイミングでハイエントリーをしたとすると、ドットが上側に移って大陰線が出現するまでに5勝3敗、勝率62.5%を記録できたとわかります。
なお、ここで示した相場に限って言えば、パラボリックのドットがずっと下にあってほとんどが陽線になっています。ADXは25%未満なのに勝てるチャンスがたくさんあったではないかと思う人も多いでしょう。
インジケーターによって条件を決めるのは勝率が高いタイミングだけを選定するのが目的です。実際には上がるか下がるかは単純に考えると確率が1/2なので、結果論で見てみればこの相場のようにパラボリックだけで予想しても高い勝率になる場合もあります。
パラボリックとADXでハイローオーストラリアのビットコインは攻略可能
ここで紹介した順張り狙いのパラボリックとADXの組み合わせ方はハイローオーストラリアのビットコインを攻略するのに有効だったとわかったでしょう。
勝率が飛びぬけて高いわけではないですが、60%以上を維持できるような条件になっていたと言えます。
7月26日から27日までの2日間しかここでは取り上げませんでした。たった二日だけでこれだけたくさんの取引チャンスがあったことがわかります。厳しい条件を定めて勝率を上げようとすると、取引チャンスが少なくなってしまうのが問題です。
15分取引で毎日チャンスを手に入れるにはここで紹介した以下の条件の方が優れていると考えられるでしょう。
✓ ADXが25%を超えたタイミングを狙う
✓ パラボリックのドットが下にあるならハイエントリー、上にあるならローエントリー
✓ パラボリックの位置が変わるか、大きな反発があったらエントリーを中止
相場状況によっては通用しない可能性もあるでしょう。しかし、ハイローオーストラリアのビットコインを攻略する選択肢の一つなので、ぜひ活用してみて下さい。
まとめ
パラボリックを活用してADXを補助的に使うテクニカル分析の方法はハイローオーストラリアのビットコインを攻略するのに使えることがわかりました。
ハイローオーストラリアでも人気の15分取引で通用することがわかったので、取引を始めたいと思った人も多いのではないでしょうか。
今までテクニカル分析が難しそうだからやめておこうと思っていた人も、この手法ならすぐに始められます。ぜひ、このエントリー条件が通用するうちにハイローオーストラリアで口座開設をして取引をしてみて下さい。