ハイローオーストラリア(Highlow.com)で稼げるようになるには相場を正しく把握することが重要になります。
DMIとADXは相場を分析する上で重要な役割を果たすインジケーターで、J.W.ワイルダーによって開発されました。
DMIとADXは相場がどのような動きを持っているかを見て取ることができるのが特徴です。
ハイローオーストラリアで稼ぐには、これから相場がどちらに動くかを予測する必要があるため、DMIとADXは有用な指標になると考えられるでしょう。
この記事ではADX、DMIのそれぞれについて解説した上で、併用して相場を正しく理解する方法を解説します。
ハイローオーストラリアでの応用のポイントも紹介するので、相場を読みこなして稼げるようになりましょう。
目次
DMIとは相場の勢いと方向性を示す指標
DMIはDirectional Movement Indexの略称で、日本語では方向性指数と呼ばれています。
相場がどのような方向性を持って動いているかを見極めるためのインジケーターです。
DMIではDirectional Movementを略した+DMと-DMという指標をベースにして値動きの方向性と勢いの強さを評価します。
DMは高値と安値に着目して前日と当日の間でどのくらいの変動が起こったかを見るのが特徴です。
DMの計算方法は以下のようになります。
◆+DM=当日の高値―前日の高値
◆-DM=当日の安値―前日の安値
ただし、+DMと-DMの計算結果が以下の条件を満たしたときには「0」とします。
◆+DM<0、-DM>+DMのとき ⇒ +DM=0
◆-DM<0、+DM>-DMのとき ⇒ -DM=0
これらの条件は言い換えると次のようになります。
・高値や安値が更新されなかったときにはDMを0にする。
・高値と安値の変動幅が小さかった方は0にする。
このようにすることで高値と安値のうちで動きが大きかった方だけに注目できる指標に仕上げられています。
実際に相場の評価に用いるのはDMから計算されるDIという指標です。
DIはDirectional Indicatorの略称で、方向性指標と呼ばれています。
DIはDMを用いて以下のように計算されます。
◆+DI=n期間における+DMの合計/n期間におけるTRの合計×100%
◆-DI=n期間における-DMの合計/n期間におけるTRの合計×100%
期間nとしては14がよく用いられています。
TRとはTrue Rangeの略称で、実質変動幅と訳されています。
TRは当日の高値、当日の安値、前日の終値を見たときに最も大きな幅を選ぶのが特徴で、変動幅のうちで最も大きなものになっています。
DIはDMをTRで割ったものなので、値動きの最大幅に対して高値の動いた幅、安値の動いた幅がどのくらいかを示している指標です。
また、DIから計算されるDX(Directional Movement Index)もしばしば用いられている指標です。
DXは以下のようにして計算します。
DX=(+DIと―DIの差)/(+DIと-DIの和)
DM、DI、DXについてどのように解釈できるのかを確認しておきましょう。
・+DMは高値が動いた幅なので相場が上昇する強さを示します。
・-DMは逆に相場が下降する強さを示す指標です。
DIは一定期間で平均化し、全体の値動き幅に対する割合にしています。
そのため、DMに比べると相場の流れに基づいた値動きの勢いを評価することが可能です。
+DIは相場の上昇の勢い、-DIは相場の下落の勢いがわかるのです。
一方、DXでは相場の上昇と下落の勢いの差を取って評価しているので、上昇するか下落するかといった方向性の情報は失われています。
その代わりに勢いの強さを明確に見ることができるようになっているため、トレンドの強さの指標として用いられています。
トレンドが強いときほどDXが大きくなります。
ADXとは相場の状況を示す指標
ADXはAverage Directional Movement Indexの略称で、日本語では平均方向性指数と呼ばれます。
DXを平均化したものだと考えると略称の意味も理解しやすいでしょう。
ADXはDXの指数平滑移動平均線です。
指数平滑移動平均線は注目している当日の値に重みを付けて評価する移動平均線で、直近の値動きの影響を大きくして評価する際に用いられます。
ADXを計算するときに注意が必要なのが期間設定です。
DIを計算するのに設定した期間がnのときには、ADXの計算に2n-1の値を使用するのが定法となっています。
J.W.ワイルダーが提唱する14期間でDIを計算した場合には、ADXは27期間で計算します。
ADXはDIの指数平滑移動平均を取ることで経時変化を考慮したトレンドの強さの評価を行えるように設計されています。
DIよりも感度は劣りますが、正確性が高いトレンドの状況を示す指標として活用されているのがADXです。
ADXは持続的かつ強いトレンドがあるときほど大きくなります。
逆にトレンドが弱いときや持続性がないときには小さくなるのが特徴です。
一般的には25%を境界ラインとして考え、ADXが25%以上ならトレンドが発生していて、値が大きいときほど強くて持続性があると判断します。
そして、ADXが25%未満のときにはレンジ相場と判断することが可能です。
ADX+DMIで相場を読みこなすには?
ADXとDMIを組み合わせて使うことにより、相場の状況を細かく分析できます。
計算方法を見てみるとわかるように、DMは当日と前日の高値と低値を比較しているので感度が高い指標です。
一定期間で平均化したDIは過去の値動きを取り入れることで相場の経時変化を重視しています。
DIから計算されるDXを指数平滑移動平均にしたADXはさらに経時変化を考慮し、トレンドの動きを見やすくしています。
このようにDM>DI>ADXの順に感度が低下し、DM<DI<ADXの順に相場の流れが重視されていて精度が向上していると考えることが可能です。
特性の違いを考慮すると相場の読みこなし方もわかります!
突発的な相場の変動を追うためにはDMを重視し、大きな相場の流れの中での位置付けを理解したいときにはADXを優先すると正確な分析ができます。
その中道を取っているのがDIなので最もよく用いられていますが、何を知りたいかに応じて使い分けるのが大切です。
ADXとDMIのハイローオーストラリアでの使い方
ADX+DMIで相場を読みこなせるようになったらハイローオーストラリアで稼げるのでしょうか。
最後にADXとDMIのバイナリーオプションでの使い方を紹介します。
ADX+DMIでわかること
ADXとDMIを使うときには、ADXは相場の状況、DMIは相場の方向性と勢いを知るためのインジケーターという理解が必須です。
ADXはトレンド相場かレンジ相場かを判定したり、トレンド相場の持続性の高さと値動きの強さを見定めたりするのに使えます。
特に注意が必要なのがトレンドの持続性の評価に用いる場合で、ADXはトレンドの持続性が低くても大きな値動きをしているトレンドなら値が大きくなります。
ハイローオーストラリアで取り入れているハイロー取引では、値動きの大きさはあまり重要ではありません。
ハイローオーストラリアで取り入れているハイロー取引では、同じ方向へ動く持続性が肝心ですが、ADXはこの二つを同時に評価することしかできません。
エントリーして良いかどうかをADXの大きさによって判断するのはリスクが高いため、トレンド相場かレンジ相場かを見極める根拠として用いるのが適切です。
DIは高値更新、安値更新の影響を評価する指標でもあります。
DMの計算のときには高値や安値が更新されていないときには0にするという条件がありました。
そのため、持続的な高値や安値の更新が起こっていないとDIは大きくなりません。
また、TRによる標準化が行われている影響で、ボラティリティが高い相場ではDIの数値が小さくなる傾向があります。
+DIを単独で使用してHIGHエントリーのタイミングだけを見極めようとすると相場の正確な見極めに失敗するリスクが高いので、+DIと-DIは両方同時に見てトレードをするのが大切です。
つまり、DIは相場の勢いに関する絶対的な状況がわかるわけではなく、高値に基づく+DIと安値に基づく-DIの相対関係がわかるものだと理解しておくと良いでしょう。
+DIと-DIの相対関係を利用したトレードをJ.W.ワイルダーも提唱しているので、安直に+DIが大きければ上昇トレンドだからHIGHエントリーと考えないのがポイントです。
【順張り攻略法】移動平均線とADX+DMIでトレード
順張りによるトレードではADX+DMIが活用しやすいので、順張りによく使われている移動平均線と組み合わせるだけでも取引できます。
DMIとADXを考案したJ.W.ワイルダーは為替取引の買いシグナルと売りシグナルを多数提唱しています。
その中でもハイローオーストラリアで使いやすいシグナルと移動平均線を組み合わせる方法を見てみましょう。
まず、順張りをするときにはトレンド相場の方が正確性が高いので、ADXが25%以上になっていることを確認します。
この状況で+DIとADXがどちらも-DIの上にあり、ADXが前足に比べて増加したときには買いシグナルです。
ただ、これだけでは根拠が薄く、持続的なトレンドが発生するのか、戻り売りによる値上がりですぐに値下がりを起こしてしまったり、買い戻しが起こったりしてしまうのかを判断するのが困難です。
そのため、ADXが+DIと-DIに挟まれた領域から上昇し、+DIを下から上にクロスしたポイントに着目するのがより良い方法です。
ADXが+DIを超えたときには安値があまり更新されていない状況に切り替わったことを意味していて、値上がりする一方になる可能性が高いと判断できます。
この相場の動きの読み方が正しいかどうかを判断するために移動平均線を用います。
短期移動平均線と長期移動平均線を表示して、短期移動平均線が長期移動平均線よりも上にあることを確認したらエントリー可能です。
もしADXが+DIをクロスしたタイミングで、短期移動平均線が長期移動平均線を上に抜けていたなら、ゴールデンクロスが起こっているのでトレンドの発生点になります。
この場合にはADXが25%付近であれば25%以上になっていなくても上昇トレンドがこれから発生すると見越してエントリーができます。
【逆張り攻略法】RSIとADX+DMIでトレード
ADX+DMIによるトレードでは逆張りも可能です。
DIは相場の勢いを定量的に評価できる指標なので、これから価格がどちらに動いていくかを予測できます。
相場の転換点を把握するのによく用いられるRSIを併用すれば正確性の高い逆張りエントリーを実現可能です。
相場の方向性を把握するためには+DI、-DIが有効ですが、ADXも考慮することでトレンドの転換点をより正確に見極められます。
ADXが+DIと-DIよりも上側にあるのが逆張りをするときの第一条件です。
これはJ.W.ワイルダーがターニングポイントルールとして提唱している条件の1つで、高値と安値のどちらも大きく更新されている傾向を示唆しています。
この際にADXが下がり、+DIと-DIのどちらかにクロスしたときがエントリーポイントです。
トレンドの転換点を示唆しているので、逆張りが成功しやすいタイミングになります。
ただ、ADX+DMIによる分析では相場の勢いに基づいている判断なので、本当に売買の傾向が転換するとは限りません。
投資家の挙動を把握するために併用すると良いのがRSIです。
RSIは値上がり幅を参考にして売買の傾向を知るためのインジケーターで、多くの投資家が参考にしてトレードをしています。
RSIが70%以上なら買われすぎているので売りに動き、30%以下なら売られすぎているので買いに動くのが一般的です。
そのため、価格が上がってきた状況でRSIが70%以上になり、かつ+DIと-DIより上にあったADXが下がって+DIまたは-DIとクロスしたときなら、価格が高い確率で下がると考えられます。
同様にADXとDMIの条件に加えて、価格が下がってきた状況でRSIが30%以下になっていたなら価格が上がり始めると考えることが可能です。
このような形で価格の反発がわかるインジケーターをADX+DMIに併用すると逆張りを攻略できます。
まとめ
ハイローオーストラリアで稼ぐには相場の動きを把握できると有利です。
J.W.ワイルダーが開発したADXとDMIは最適なインジケーターだということがこの記事を通して理解できたでしょうか。
ADXを使えばレンジ相場かトレンド相場かを見極めることができ、DMまたはDIを使えば相場が動く勢いを方向性と共に理解できます。
相場を読み解く上で有用なインジケーターなので積極的に使っていきましょう!
ADXとDMIはバイナリーオプションの順張りにも逆張りにも活用できます。
ただ、相場の勢いを見るインジケーターなので相場の動きの持続性を判断する決定打にはならないので注意して使っていきましょう
ここでは移動平均線、RSIを例にしましたが、他のインジケーターを使っても問題はありません。
性質が異なるインジケーターをADX+DMIと組み合わせれば正確性が高い相場分析ができます。
ハイローオーストラリアで稼げるようになるために重要なインジケーターとして、ADXとDMIを自分のものにしていきましょう。