ローソク足はハイローオーストラリアの攻略に活用できる有用な分析ツールです。
この記事ではローソク足の基礎から手法まで広くまとめました。ローソク足チャートを活用してハイローオーストラリアを攻略しましょう。
目次
そもそもローソク足とは?
ローソク足とは、一定期間の相場価格の値動きをローソクの形にして表示したものです。
バイナリーオプションやFXなどでは為替レートを見るときにローソク足チャートを使用するのが一般的です。
株式相場や先物相場などを分析するときにもローソク足が用いられています。
ローソク足の示すもの
ローソク足には相場価格の始値、終値、安値、高値が示されています。
一本のローソク足について相場の一定期間中の動きを見てとることができるのが特徴です。
始値は期間が始まった時点での価格、終値は期間が終わった時点での価格です。
高値は期間中に最も高かった相場、安値は期間中に最も低かった相場を指します。
陽線・陰線・寄引同時線
ローソク足には陽線と陰線の2種類があります。
始値よりも終値が高くなったときは陽線、始値よりも終値が低くなったときには陰線です。
通常、陽線と陰線は二色で塗り分けられていて、視覚的に相場の上下動を見やすいチャートにしています。
また、始値と終値が一致したときには寄引同時線と呼びます。
寄引同時線は買いと売りが拮抗して偶然始値と終値が一致したときや、相場が休んでいて動いていないときに発生します。
実体とひげ
ローソク足は実体とひげによって構成されています。
実体はローソク足の太い線、ひげは実体の上下に出ている細い線です。
ローソク足の実体の上下の端は始値と終値を指します。
陽線の場合には実体の下端が始値、上端が終値です。陰線の場合には実体の上端が始値、下端が始値になります。
ひげの上下の端は高値と低値を指します。
実体の上に出ている上ひげの上端は高値を示しています。実体の下に出ている下ひげの下端は低値です。
ハイローオーストラリアのチャートにローソク足を表示できる?
ローソク足チャートは相場分析に有効です。
ただ、ハイローオーストラリアではローソク足の表示に対応していません。しかし、ローソク足チャートを見て取引することはできます。
ローソク足を表示する
ハイローオーストラリアでローソク足を活用するならMT4!
ハイローオーストラリアで取引するときにローソク足を見るにはMT4を使うのがおすすめです。
ハイローオーストラリアの取引プラットフォームではなく、外部ツールを使えばローソク足を使って分析できます。
MT4はテクニカル分析ツールとして世界的に使われています。ローソク足にももちろん対応しているので導入しましょう。
スマホでもローソク足は表示できる
スマホでもハイローオーストラリアの取引プラットフォームではローソク足を表示できません。
しかし、MT4はスマホアプリもあるのでローソク足チャートを表示できます。
画面が小さくて分析しにくい点には注意が必要ですが、ローソク足を見るだけならスマホでも十分でしょう。
ハイローオーストラリアを攻略するためのローソク足表示の活用法
ハイローオーストラリアではローソク足を活用する方法が2通りあります。基本をまずは抑えておきましょう。
ローソク足を表示の活用方法
ローソク足を使ったトレンド相場とレンジ相場の予測
ローソク足はトレンド相場とレンジ相場の推移を予測できます。
相場の動きが継続するか、新たに切り替わって発生するかをローソク足から読み取ることが可能です。
ローソク足には市場心理が反映されています。
買い圧力が高まってトレンド相場が発生する、買い圧力と売り圧力が拮抗しているからレンジ相場が続くといった予測をすることができます。
ローソク足パターンを活用したエントリーポイント予測
ローソク足表示を使ってハイローオーストラリアを攻略するにはエントリーポイントを予測することが重要です。
ローソク足を読み解くとエントリーポイントも見極められます。
特定のパターンが発生したときにトレンドが発生したり、相場の反発が起きたりすることが多いからです。
投資家がローソク足を見て取引判断をしているので、ローソク足から判断すると確度の高い取引ができます。
【陽線】ハイローオーストラリアで利用できるローソク足の単一パターン
ローソク足は一本だけでも分析できます。
ここでは陽線の単一パターンを読み解く手法を紹介します。
陰線の場合にも上下を入れ替えると同じようにして分析できるので活用してください。
「丸坊主」
丸坊主は実体が長くて上ひげも下ひげもない陽線です。
丸坊主が発生したときには相場が上昇する勢いが強いことを示しています。
上昇トレンドが加速していることがわかるローソク足のパターンです。
「大引坊主」
大引坊主は実体が長くて上ひげがなく、下ひげが少し出ている陽線です。
丸坊主よりもさらに上昇の勢いが強いことを表しています。
大引坊主では相場が下がっても買い戻されていて、買い圧力が強いと判断できるからです。
レンジ相場のときに安値圏で大引坊主が出た場合には上昇トレンドが発生する可能性が示唆されます。
「寄付坊主」
寄付坊主は実体が長くて下ひげがなく、上ひげが少し出ている陽線です。
大引坊主と上下が逆さまのパターンで、高値を示したときに売り傾向が生まれていることがわかります。
安値圏で寄付坊主が出ただけなら上昇トレンドが続くと考えられます。
寄付坊主が高値圏で出たときには転換点に至る可能性があるので注意しましょう。
「コマ」
コマは実体が短くて上ひげも下ひげも伸びている陽線です。
買い圧力と売り圧力が相殺されている相場の状況を反映しています。
トレンド相場でコマが発生し、だんだんと小さくなっているときにはトレンドが収束に向かっている兆候です。
レンジ相場でコマが大きくなっている場合やコマが続いていた状況から変わったときには相場の動きが変わる可能性があるので注意が必要です。
「カラカサ」
カラカサは実体が短くて上ひげがなく、下ひげが長い陽線です。
カラカサは大きな売り圧力がありながらも、買い戻しをしている相場状況を示しています。
高値圏・安値圏のどちらで発生したときにもトレンドの転換点になる可能性が示唆されるローソク足です。
「トンカチ」
トンカチは実体が短くて下ひげがなく、上ひげが長い陽線です。
トンカチはカラカサを上下反転させたローソク足のパターンで、安値圏での上昇トレンド、安値圏での下降トレンド発生を示唆します。
【寄引同時線】ハイローオーストラリアで利用できるローソク足の単一パターン
寄引同時線も単一パターンで相場の動きを分析できます。寄引同時線で相場を読み解けるパターンを確認しておきましょう。
「十字線」
十字線は上下に同じくらいの長さの短いひげが出ている寄引同時線です。
弱気の売買が続いていて相場の様子見をしていることがわかるのが十字線です。トレンドの転換点でも十字線ができることがあります。
「トンボ」
トンボは上ひげがなくて下ひげが長い寄引同時線です。
売りが優先していて買い戻しによる拮抗が起きているときに発生するローソク足です。
安値圏でトンボになるとトレンドの転換点になる可能性が高いと解釈できます。
「塔婆」
塔婆は下ひげがなくて上ひげが長い寄引同時線です。
トンボを逆さまにしたローソク足なので、塔婆は高値圏でトレンドの転換点が発生することを示唆しています。
「上十字」
上十字は下ひげが短くて上ひげが長い寄引同時線です。
売り圧力があっても買い圧力があって上昇に向かう傾向が見られます。
安値圏で上十字ができたときには、上昇トレンドが発生する可能性があると考えられます。
「下十字」
下十字は上ひげが短くて下ひげが長い寄引同時線です。
下十字は上十字の逆パターンのローソク足なので、高値圏でできたときに下降トレンドが発生することを示唆します。
「四値同時線」
四値同時線はひげがないか、ほとんどない寄引同時線です。
四値同時線が発生したときには取引がほとんどなく、売買の価格も小さい状況です。
しばらくは相場が停滞するとも解釈できますが、急変が起こることも多いので相場を細かくチェックしましょう。
ハイローオーストラリアの1日取引以外で使えるローソク足
2つのローソク足を組み合わせるとさらに相場予測をしやすくなります。
まずはハイローオーストラリアの1日取引以外の短期取引で使いやすいローソク足のパターンを見ていきましょう。
毛抜き天井/毛抜き底
毛抜き天井/毛抜き底はレジスタンスラインやサポートラインが意識されている相場で発生するローソク足です。
毛抜き天井は高値、毛抜き底は底値が一致しているときに起こります。
毛抜き天井/毛抜き底はレンジ相場では相場継続を示唆します。しかし、トレンド相場で見られたときには反発が起こりやすいタイミングです。
はらみ線
はらみ線はローソク足の実体を前後で比較したときに、前足が次足に包まれるようになっているパターンです。
前足に比べて相場が様子見の方向に向かっていることを示しています。
陰線から陽線、陽線から陰線、陰線同士、陽線同士の4つのパターンがあります。
はらみ線は反発が起こる可能性があるときに発生するローソク足のパターンです。
陽線から始まるはらみ線が高値圏で出現したら、レジスタンスラインを意識して取引をしましょう。
包み線
包み線はローソク足の実体を前後で比較したときに、次足が前足に包まれるようになっているパターンです。
はらみ線の逆パターンで、相場の取引が活発になっている様子を示しています。
包み線のときには陽線同士・陰線同士ならトレンドが強まっていると解釈でき、安値圏で陰線から陽線になる包み線なら上昇トレンドが発生すると予測することが可能です。
ハイローオーストラリアの1日取引で使えるローソク足
1日取引をしたいときには着目するローソク足のパターンを変えることが重要です。
ハイローオーストラリアで1日取引をするときには以下のパターンに着目しましょう。
かぶせ線/切り込み線
かぶせ線は長い陽線の終値よりも高い価格が次足の始値になり、次足が陰線になって前足の陽線の中心値よりも低い価格まで終値が切り込むパターンです。
切り込み線はかぶせ線を上下逆にした状況を指します。
かぶせ線は売り傾向が強いことがわかるので下落トレンドが継続している様子を見て取れます。
差し込み線
差し込み線は長い陰線の終値よりも低い価格が次足の始値になり、次足が陽線になって前足の陰線の中心値まで終値が届かず、高値は中心値に届いたパターンです。
切り込み線よりも前足による反発が弱くて相場が上がらなかった状況です。
上下を反対にした場合にも差し込み線と呼ばれます。
差し込み線の場合には相場の変動が起こる可能性があるので注意が必要です。
入り首線
入り首線は長い陰線の終値よりも低い価格が次足の始値になり、次足が陽線になって前足の陰線の中心地まで終値も高値も届かなかったパターンです。
入り首線になると反発の勢いが衰えているので、上昇トレンドで発生したら下降トレンドになると予測できます。
入り首線も上下を入れ替えて分析することが可能です。
あて首線
あて首線はローソク足に窓が発生するパターンです。
陰線から陽線になるときには前足の安値よりも次足の高値が低くなります。
陰線から始まるあて首線が発生すると、買い圧力が弱くなっていると解釈できます。
安値圏で見られたときには上昇トレンドになる可能性があると考えられるパターンです。
あて首線は上下を入れ替えて分析すると下降トレンドの可能性も見極められます。
出会い線/振り分け線
出会い線と振り分け線は長い陽線と長い陰線の組み合わせによるパターンです。
出会い線では前足の陽線の終値と次足の陰線の終値が一致します。
相場の状況によって冷静な判断が必要な状況で、出会い線のときには自信がない場合には取引を避けた方が良いタイミングです。
振り分け線では前足の陰線の始値と次足の陽線の始値がほぼ一致します。
相場が動き出す兆候なので、振り分け線のときには様子を見てトレンドの発生を見極めることが大切です。
出会い線/振り分け線にも上下逆のパターンがあります。
たすき線
たすき線は前足と次足が長い陽線と長い陰線のペアになっていて、実体に重なりがあるパターンです。
陰線から陽線に転換したときには上昇トレンド、陽線から陰線に転換したときには下降トレンドと解釈できます。
たすき線はトレンドの継続時にも転換時にもよく発生するので使いやすいローソク足のパターンです。
ローソク足だけのハイローオーストラリア攻略法
ハイローオーストラリアの攻略はローソク足の分析だけでも可能です。
ここでは誰でも使いやすいローソク足×フォーメーション分析の手法を2つ紹介します。
三山
三山は上昇トレンドが下降トレンドに転換するポイントを見極めるのに有効なフォーメーションです。
トリプルトップとも呼ばれているチャートのパターンで、頂点が同じ高さの3つの山ができるパターンを指します。
ローソク足で陽線が続いていた状況からカラカサが発生したり、コマや下十字になったりしたときに反発が起こると予想できます。
その後、相場が反発して上がり、また同じくらいの価格で反発するという流れを3回繰り返すのが三山です。
2つ目の山が形成されて反発が起きたら、次も同じくらいの高値圏で反発が起こると予測できます。
三山では三度目の正直で、ここから下降トレンドになると予想できます。
三山の最後の反発はタイミングがずれることがあります。
ローソク足で反発が示唆されたらエントリーを準備し、明確なトレンドの転換を見てから順張りするのがおすすめです。
三川
三川は三山の逆に相当するフォーメーションで、同じ深さの谷が3つできるパターンです。
ローソク足で陰線が続いていた状況からトンカチができたり、コマや上十字が発生したりしたときには反発が起きる予兆です。
相場が下がった後、また上がることを3回繰り返した後、上昇トレンドになると予想するのが三川の基本です。
三川も三山と同様に反発のタイミングがずれる場合があるので、エントリーは3回目の反発が終わった後にするのが安全策です。
下降トレンドが終わって上昇トレンドが生まれた時点で順張りをしましょう。
ハイローオーストラリアでローソク足を利用する時の注意点
ハイローオーストラリアではローソクチャートの分析だけで取引するとリスクがあるので注意しましょう。
ローソク足を生かして取引するための注意点を紹介します。
ローソク足の色だけに注目しない
ローソク足は陽線と陰線で二色に分けられています。
初心者のうちは色に目が行ってしまってトレンドを読み違える場合があるので注意しましょう。
陽線の色が続いていたとしても、上ひげが伸びているときには反発が起こる可能性が高い相場です。
色だけで判断すると相場の転換点を見落としてしまうリスクがあります。
確度を上げるにはひげや前足のローソク足にも着目して分析することが大切です。
ローソク足のパターンだけで判断しない
ローソク足のパターンは相場の動きをわかりやすくする指標になります。
ただ、ローソク足だけでは相場を正しく読み解けるわけではありません。
例えば、はらみ線が発生したら反発が起こると予測できますが、いつ起こるかはわかりません。
他のテクニカル分析を使って反発のタイミングを狙うと確度を上げられます。
ローソク足のパターンでわかることを正確に理解して取引に活用しましょう。
ローソク足の期間を適切に設定する
ローソク足チャートの分析では期間設定が重要です。
一定期間の相場の動きを4つの数値に基づいて表示しているのがローソク足です。
チャートの分析をするときには期間を選び、1つのローソク足がどの期間の相場情報を反映しているのかを理解する必要があります。
取引したい期間に応じて適切な設定をしてローソク足チャートを読み解きましょう。
ハイローオーストラリアでは取引の時間を30秒から1日まで幅広く選べます。
例えば、1時間取引をするときに、1時間足のローソク足を見ても相場の動きを読み取ることはできません。1分足や5分足のチャートを使って相場の動向を見ましょう。
他の分析手法も組み合わせる
バイナリーオプションではローソク足を分析手法の一つとして捉えて、他の方法と組み合わせることが成功のコツです。
ローソク足だけでわかる範囲には限界があります。
テクニカル分析をして相場の動くタイミングを見図ったり、ファンダメンタルズ分析によって経済イベントによる相場の動きを予測したりすることも大切です。
複数の分析の結果を総合的に判断することで確度の高い取引ができます。
まとめ
ローソク足は一定期間の相場の動きを始値、終値、低値、高値の4指標から視覚的に分析できる便利なツールです。
ローソク足チャートに表示されたローソク足のパターンで相場の動きを予測できます。
ハイローオーストラリアで取引するときには、ローソク足チャートを使って分析するのがおすすめです。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析も組み合わせて、成功しやすいタイミングを見極めて取引しましょう。