グランビルの法則は相場を分析して価格がどのように推移するかを予測するための重要な法則として知られています。
ハイローオーストラリア(Highlow.com)を攻略する上では今後の価格が上がるか下がるかを予測する必要があるため、法則性に従ってどんな推移をするかがわかるのならきっと役に立つでしょう。
グランビルの法則は経済学の教科書にも書かれている有名な法則で、株式相場の法則性から導き出されてきたものです。
相場の予測に用いられるテクニカル分析の基礎とも言える法則としても重視されています。
ハイローオーストラリアでバイナリーオプションをするときには外国為替市場の相場を分析して取引するのが一般的です。
しかし、グランビルの法則は汎用性が高く、商品先物取引やFXなどでも活用されています。
そのため、テクニカル分析を通してハイローオーストラリアを攻略するならグランビルの法則を使うのは重要です。
この記事ではグランビルの法則について簡単に説明した上で、ハイローオーストラリアのバイナリーオプションでの応用方法を紹介します。
目次
グランビルの法則とは
グランビルの法則はジョセフ・グランビルが考案した株式市場における相場の値動きの法則です。
1960年代から使われている売買のポイントを見極めるための法則で、株式投資家なら誰でも知っていると言えるほど有名です。
相場分析の法則としてかなり知名度が高いことから、グランビルの法則に基づいた売買をしている投資家が大勢います。
その取引の結果が相場価格にも反映されるので、理解しておくと相場の予測をしやすいのは確かでしょう。
ローソク足と移動平均線の関係から導き出された法則
グランビルの法則はシンプルなのが特徴で、チャートのローソク足と移動平均線の関係から導き出されています。
移動平均線とはローソク足の終値を、その日から数期間分遡って平均した値を滑らかな線で結んでグラフにしたものです。
グランビルは株式投資の中長期投資のための法則を見出そうとしていたので期間としては200日を設定していました。
現在では様々な投資家が使ってきたお陰で期間設定によらずに法則性を見出せることがわかっています。
そのため、取引したい時間軸を決めて適切な期間設定をして分析するのが大切です。
グランビルの法則は2×4パターン
グランビルの法則は8つのパターンによって売買のポイントを定めているとよく記述されています。
相場を読むときに通用する8つの法則をとして提唱されたのがグランビルの法則なのでこの説明方法は正しいですが、実際には2×4のパターンです。
グランビルの法則は株式投資における「買い」と「売り」のタイミングの法則です。
「買い」に適したパターンは上下反転させると「売り」に適したパターンになります。
そのため、4つのパターンを「買い」と「売り」の両方に対して使える法則になっています。
8つ全て覚えるのは大変なので、どちらかの4パターンをしっかり理解し、あとは逆にするのがおすすめです。
新規買い、押し目買い、買い増し、短期買いという4つの「買い」パターンがグランビルの法則で提唱されています。
そして、新規売り、戻り売り、売り乗せ、短期売りという4つが「売り」パターンです。
この名前は投資家の心情を如実に表しています。
新規参入で下買いたい、これは短期でなら利益になる可能性があるといった投資家の心理がわかると覚えやすいので、名前ごと記憶に留めておきましょう。
「買い」の4パターン
「買い」と「売り」は同等だと考えて、ここでは「買い」の4パターンを解説します。
移動平均線とローソク足の関係が以下の条件を満たすときが「買い」のタイミングだと提唱しているのがグランビルの法則です。
◆新規買い:移動平均線が水平または上昇中で、ローソク足が上向きにクロス
◆押し目買い:移動平均線が上昇中で、ローソク足の下向きクロス後に再度上向きにクロス
◆買い増し:移動平均線が上昇中で、ローソク足が下向きにクロスせずに再上昇
◆短期買い:移動平均線が下降中で、下側に大きく乖離
新規買い
新規買いのパターンはゴールデンクロスとも呼ばれています。
移動平均線は過去の相場に引きずられるのが特徴なので、ローソク足が上向きにクロスすると上昇トレンドが発生するサインと捉えられます。
押し目買い
押し目買いのパターンは押し目が発生したときの買いパターンです。
移動平均線が上昇中に、一時移動平均線を割り、その後再度上昇した時です。
相場が明確な上昇トレンドの場合には移動平均線よりもローソク足は上側にあります。
押し目は一時的な相場の低下のことで、上昇トレンドが続いている限りはまた上がると期待できます。
買い増し
買い増しはまだ上がる可能性があるから追加で買っておくと良さそうだと判断できるパターンです。
ローソク足が移動平均線を下向きにクロスしなかったとしても、上昇トレンドが続いている限りは価格が上がると期待できます。
移動平均線が上昇中に値動きが起きたけど、移動平均線を割らなかった時です。
押し目買いに比べると反発が小さいと考えられるので、買い増しする程度で様子をみるのが一般的です。
短期買い
短期買いは価格が本来あるべき値に戻るのを見越した買いパターンです。
明確な相場になっているときには移動平均線とローソク足は近い位置にあって、あまり離れてしまうことはありません。
移動平均線を下に割って、乖離が大きくなったところで反発上昇した時です。
大口の利益確定があったのが原因ならまた移動平均線付近まで価格が戻るはずなので、戻ったらすぐに売って利益確定するのを想定して買うタイミングになります。
グランビルの法則を使うコツと注意点
グランビルの法則は移動平均線の使い方を学ぶ上でも役に立つことから、初心者にも魅力が大きい法則です。
ただ、バイナリーオプションで使うときにはコツと注意点があります。
法則自体はわかっても、どうやって使ったら良いのかがわからずに悩んでいる人もいるかもしれません。
実はバイナリーオプションでの活用が簡単なようで難しい法則なのです。
ハイローオーストラリアで利用する上ではどんなポイントを押さえておくと良いのでしょうか。
活用するために重要なポイントを紹介します。
グランビルの法則は株式投資やFXでの売買の基本
バイナリーオプションでの応用方法がわからない人が多いのは、グランビルの法則は売買のタイミングの法則だからです。
株式投資やFX、あるいは為替取引や先物取引などでは投資家は「買い」と「売り」を通して利益を得ようとします。
しかし、ハイローオーストラリアのバイナリーオプションの場合には価格が上がるか下がるかを予測して当てるタイプの投資なので「買い」や「売り」とイメージがつながらないことが多いのです。
FXなどとはルールが異なるので、戸惑う部分もあるかもしれません。
ただ、バイナリーオプションのエントリーは実際には売買のタイミングを決めるのと同じようなものです。
ハイローオーストラリアでは価格が上がるか下がるかを予想するハイロー取引が基本になっています。
◆HIGHエントリー=「買い」ポジション
◆LOWエントリー=「売り」ポジション
HIGHでエントリーするのは価格が上がると予想したからです。
株式投資やFXをしている投資家が「買い」ポジションを取って、価格が上がったら利益確定をするのと類似した考え方なのです。
LOWでのエントリーは「売り」ポジションを取るのに相当します。
この共通点を理解していればバイナリーオプションでの使い方で迷うことがなくなります。
バイナリーオプションでの使い方は?
ハイローオーストラリアのバイナリーオプションでグランビルの法則を使うときには「買い」パターンでHIGHエントリー、「売り」パターンでLOWエントリーをするだけなので簡単です。
ただ、4つのパターンの中で、短期買いだけはバイナリーオプションでは避けた方が良いでしょう。
短期買いは何らかの理由で価格が本来あるべき相場水準から外れたタイミングでのエントリーです。
いつ下がった価格が元に戻るかはチャートを見ているだけではわかりません。
企業が決済のために通貨を大量調達したために下がる場合もあれば、要人の失言によって一時的に下がる場合もあるでしょう。
原因によって戻るまでにかかる時間が違うので、取引時間を選ぶのが難しいです...
株式投資やFXなら利益確定のタイミングを自分で選べるため、短期買いのポジションを有効活用できます。
もちろん原因を調査していつ価格が戻るかを予想してエントリーすることは可能なので、ファンダメンタルズ分析が得意な人は短期買いも取り入れていくと幅が広がります。
テクニカル分析を根拠にしてエントリーする場合には、新規買い、押し目買い、買い増しに限定した方があまり失敗がありません。
ハイロー取引でグランビルの法則を使おう
ハイローオーストラリアでのトレードにグランビルの法則はどのようにして使ったら良いのでしょうか。
活用手段はたくさんありますが、代表的な手法を紹介するので自分のトレード条件に取り入れていって下さい。
ダウ理論を活用して短期取引
グランビルの法則とダウ理論を併用することで、市場の基本的な動きに沿った典型的なエントリーをするのは効果的です。
取引量が多いタイミングでこの手法を使うと確率が高くなります。
押し目買いのタイミングでのエントリーではタイミングが肝心です。
押し目で安値を付けたときにエントリーする方法もありますが、実はダマシで下落を続けてしまうこともあります。
そのバックアップ策として、ダウ理論に基づいてトレンドが続いていることを確認しましょう。
ダウ理論では上昇トレンドが続いている際には高値が常に更新されていきます。
そのため、押し目で安値を付けた後、価格が上がって一つ前の高値を更新したなら上昇トレンドが続くと考えられます。
ただ、この方法でエントリーすると次の高値を付けて価格がすぐに下がってくるリスクがあります。
そのため、見ている時間足よりも短時間でエントリーするのが大切です。
15分足なら5分、1時間足なら15分足も見てみます。
そこでも同じようにダウ理論に基づいて上昇トレンドが続くと判定できたならエントリーポイントして確度が高いと考えられます。
買い増しで失敗しないためのヒドゥンダイバージェンス
グランビルの法則の新規買いはゴールデンクロスとしてよく知られているので、他のインジケーターとの組み合わせ方のノウハウも豊富です。
しかし、買い増しのタイミングではどんな手法が通用するのでしょうか。
買い増しのパターンはよく出現するので、エントリーできるようになるとチャンスが飛躍的に増えます。
グランビルの法則に基づく買い増しのサインが出ているときには、トレンドが続くことを確認してエントリーする必要があります。
順張りに適したインジケーターを使って解析することもできますが、ヒドゥンダイバージェンスを使うのがわかりやすくて効果的です。
ヒドゥンダイバージェンスは「このままトレンドが続きそうだなー」程度の意味だと思っておけば大丈夫です。
買い増しのタイミングで安値を遡って見てみると上昇トレンドによって上がり続けているでしょう。
その際にオシレーター系インジケーターを見て安値が下がり続けているようであればヒドゥンダイバージェンスです。
ヒドゥンダイバージェンスはトレンド継続のサインなので、買い増しのパターンと同時に出ているなら上昇トレンドが続くでしょう。
オシレーター系インジケーターとしては何を使用しても問題はないですが、余裕があるなら複数のインジケーターを表示して相関を見ましょう。
例えば、RSIとCCI、RVIとMACDといったように違うタイプのインジケーターを組み合わせて、どのインジケーターもヒドゥンダイバージェンスを示しているようなら高い確率でトレンドが続きます。
買い増しのタイミングではエントリーを急ぐ必要がある場合が多いので、常にチャートに表示した状態にしておいてサインが出たら確認してエントリーという流れにするのが重要です。
まとめ
グランビルの法則は「買い」と「売り」のタイミングを示していて、株式投資やFXで用いられている常識的な法則です。
投資家による売買が相場を動かしているので、グランビルの法則に基づいて予測をすればバイナリーオプションでも活用できます。
ハイローオーストラリアで使う上ではトレンドを見るのに効果的な法則だと認識しておくのが賢明です。
実際に使えるのは8つのパターンのうち6つだけですが、それでもエントリーの根拠として使える条件の幅が広がるのは魅力的です。
初心者から上級者まで利用している法則なので、取引量が多いときほどグランビルの法則は当たりやすくなります。
取引量の様子を見ながら、他のインジケーターも併用してエントリーポイントを見極めていきましょう。
グランビルの法則は見慣れるとわかりやすいため、ハイローオーストラリアの初心者は移動平均線を常に表示して6つのパターンを探す習慣を作りましょう。
まずは慣れてエントリーポイントを見つけられるようになるのが大切です。
普段から法則に該当しているかどうかを意識するようにするだけで、予測の精度を高められるようになります。
デモトレードでよく練習してみてください。