ハイローオーストラリア(Highlow.com)ではオリジナルのプラットフォームと合わせてMT4がツールとしてよく用いられています。
MT4には標準で搭載されているインジケーターの数が多いので、使ったことがないものが一つや二つはあることが多いでしょう。
MT4で利用可能なインジケーターの中で、あまり話題に上らないけれど使い勝手が良いものにジグザグがあります。
FXや株式などのトレーダーからは簡単に使えるインジケーターとしてよく着目されていますが、なぜバイナリーオプションのときに使っているケースが少ないのかが気にならないでしょうか。
実はジグザグはあまり使われていないだけで、ハイローオーストラリアでも使うととても役に立ちます!
この記事ではジグザグの使い方を解説し、ハイローオーストラリアでの活用のコツを披露します。MT4はまだ使っていないという人は以下の記事でインストール方法も紹介しているので活用して下さい。
https://www.andscene.jp/mt4-is-essential-for-technical-analysis.html目次
ジグザグとは
ジグザグは特殊な計算の結果を表示するインジケーターではありません。ジグザグとは価格の高値と安値を結ぶ線分です。
点つなぎのようにして高値~安値~高値~安値とつないで表示するインジケーターで、ジグザグはMT4ではテクニカルツールに分類されています。
想像してみるとわかるように、見た目がジグザグになるのでインジケーターの名称もジグザグになったと考えられるでしょう!
ローソク足チャートはテクニカル分析では重要なチャートで、ローソク足を分析するだけでも相場の動向がわかるメリットがあります。しかし、相場の全体的な動きを見たいときには実体やひげを組み合わせて作られているローソク足を表示すると見づらくなりがちです。
ラインチャートにすれば見た目はわかりやすくなりますが、それでも価格が細かく上下動を起こしていると全体像をつかみづらくなります。
相場の全体的な動きを見る上では高値と安値を取った時刻とその大きさが重要になります。ジグザグは相場の動きを見るのに大切な高値と安値をピックアップして線分でつなぐインジケーターです。
全ての高値と安値を結んでいるのではなく、代表的なものを選び出しているのがポイントです。これによってジグザグを見ると一目で相場がどのように動いているのかを判断できるようになっています。
ジグザグは設定が肝心
ハイローオーストラリアでジグザグを使用する上で最も重要になるのがパラメーターの設定です。
MT4に搭載されているジグザグではDepth、Deviation、Backstepの三つが設定可能です。デフォルトではDepthは12、Deviationは5、Backstepは3となっています。
この設定の仕方によってどの高値と安値が選ばれるかが変わり、表示されるジグザグの見た目も大きく変化します。
ジグザグの設定項目
Depth
Depthはジグザグが選ぶ高値と低値の最小期間です。
ジグザグによってできる山と谷の大きさで考えると、Depthが大きいほど山も谷も大きくなります。細かく山と谷を作りたいならDepthを小さくし、粗くしたいならDepthを大きくすれば良いと考えましょう。
Deviation
Deviationは高値と安値の転換率と言われていますが、意味としては高値更新、安値更新をするときの基準です。
指定した期間の最高値、最安値からどのくらいの幅までを高値や安値として採用するかを示しています。値が大きいほど最高値や最安値からの差が大きくないと高値更新、安値更新となりません。
Backstep
Backstepは反転に必要な期間で、高値や安値からこのパラメーターで指定された期間内に入っている高値、安値はピックアップされなくなります。
山や谷ができたら、次の谷か山として認めるにはBackstepで指定した期間以上経過しなければならないということになります。山や谷の間隔をどのくらい広くとるかを設定するもので、性質上Depthよりも小さな値しか設定できません。
ジグザグのデフォルト設定
ジグザグのDepth、Deviation、Backstepにはデフォルトの設定があります。
MT4で分析をするときにはデフォルトのままでも大まかに相場を理解できるでしょう。しかし、細かく設定を変えていくと知りたい情報を引き出せます。
より山や谷を増やしたいと思ったらDepthを小さくし、ノイズのような細かい山や谷が気になったらBackstepを増やします。
Deviationについてはあまり大きな差が出ないことが多いですが、DepthとBackstepはうまく設定を使いこなしましょう。見ている相場によっては少し設定をずらしただけで見えていなかったものが突然はっきりと見えるようになる場合があります。
ジグザグのハイローオーストラリアでの使い方
ジグザグはいわばチャートのエッセンスだけをピックアップしたインジケーターです。
価格が上昇した後の高値、下降した後の安値の中から、さらに代表的なものだけを線分で結んでいます。このような簡略化をしたときに何がわかるのでしょうか。
ジグザグでわかる相場の流れ
端的に言えば相場の流れがわかりやすくなります。特に周期性があるときにはDepthとBackstepの設定次第でチャートに美しく描画されるでしょう。
周期性が比較的高いときにはどのくらいの間隔で次の山や谷ができるのかが予想しやすくなります!
ジグザグの山や谷の大きさから見て次の転換点がいつやってくるかを大まかに予想し、タイミングが近づいてきたら他の方法でもう少し具体的に転換するときがいつかを見極めるのが良い方法です。
ジグザグはあくまで高値と安値をつないでいるだけなので、周期性がありそうな相場でも安易に次の山や谷はここだと判断してエントリーしない方が無難です。
エリオット波動を見つけよう
ジグザグの活用方法としてエリオット波動を見つけるのに使うやり方があります。
エリオット波動理論は上昇波と下降波の組み合わせによって上昇トレンドと下降トレンドが形成されているという理論です。
この際に上昇波は5つの波、下降波は3つの波から成るというのが重要なポイントとされています。
ジグザグを使うと相場の代表的な高値と低値を選んで線分で結んでくれます。そのパラメーターをいくつかの組み合わせで試してみると、ぴったり5つの上昇波と3つの下降波になるところが見つかるでしょう。
微々たるノイズのような動きは全て除外できるのでエリオット波動を見つけやすいのがジグザグを使う魅力です。
実際にはエリオット波動を使って取引をするためには早めに見つけなければなりません!
4波が完成した時点でエリオット波動が成立したと考えるので、3波から4波が出たくらいのポイントでエリオット波動があると気付く必要があります。
ジグザグを使うと視覚的にわかりやすいので8つの波が全部揃っていなくてもエリオット波動の候補を見つけられます。最初の3つの波の形状に着目してパラメーターを変えてみると比較的速やかに候補のチャートが見つかるでしょう。
エリオット波動を見つける意味
ジグザグを使ってエリオット波動を見つけるメリットはすぐにエントリーできるポイントを探せることではありません。相場の状況が大きく変わるまではエリオット波動が継続的にできることが多いのも特徴です。
そのため、エリオット波動が見つかったら、その後にもエリオット波動があるのではないかという視点でエントリーポイントを探せます。
また、エリオット波動が見られたときには、個々の波をさらにミクロな視点で見てみるとエリオット波動が存在していることが多いのが特徴です。
一般的にエリオット波動が形成されている相場では、どの時間足でもエリオット波動ができています。この点に着目してより長い時間足にしてみると実は今が3波の頂点に向かうところだった、4波の途中だったということもあるでしょう。
このような形で縮尺を変えてエリオット波動を見つけ直し、エントリーできるところを探せば比較的短時間でトレードを開始できます。
バイナリーオプションで話題にならないのはなぜ?
ジグザグの性質や特徴がわかると、バイナリーオプションであまりジグザグが話題にならない理由が見えてきたでしょうか。
エリオット波動を見つけやすくしようという意識を持って高値と低値を結んでいくこともできるでしょう。MT4のような高度な分析ツールを使えば自由にラインを引けるので、ジグザグと同じようなラインを表示して分析することも可能です。
一辺倒にジグザグでラインを引いてしまうよりも、自分が解釈しやすいように引いた方が良いと思うのはもっともなことです。そのため、ジグザグを必死に使っていくよりも、他のインジケーターを使いこなせるようになる方が利口だと考える傾向があります。
ただ、ジグザグなら一度にたくさんのラインを同時に引けるので手間はかかりません。手間の少なさと自由度の高さのどちらを取るかと考えたときに、数分から数十分くらいはトレードに時間をかけられるバイナリーオプションのトレーダーは手間をかけて自由度の高さを優先しているケースが多いのでしょう。
もう一つの事情として
ハイローオーストラリアのトレーダーはもともと気軽な気持ちで投資を始めた場合が多いことが挙げられます。特に初期から始めたトレーダーはハイロー取引が当然と考えていたでしょう。
トレードのときにはハイかローかを決めるだけで良い簡単なルールなので、FXや株式投資などが複雑で難しいと考えていた人でも始めやすいのがバイナリーオプションの特徴です。
その気軽なスタートを切り、もっと稼げるようになりたいと思ってテクニカル分析を学び始めているケースが多くなっています。その際に簡単な情報源として使えるのがブログです。
インターネットでブログなどを見てみるとジグザグをおすすめしていることはあまりありません。
もっと有名な移動平均線やRSIなどをおすすめしている場合がほとんどなので、まずはこのようなテクニカル指標から使いこなしていくでしょう。
つまり、あまり取り上げられてすらいないジグザグはないがしろにされてしまっているのです。
そのうちにラインを引くのも得意になり、特にジグザグを使わなくても良いと考えるくらいにトレーダーとして成長していると考えられます。
ハイローオーストラリアで使うには?
ハイローオーストラリアではジグザグを本当に有効活用できるのでしょうか。
FXではジグザグの表示が更新されるタイミングを狙ったトレード手法など、様々な活用方法が開発されています。しかし、FXでよく知られているような手法は利益確定の時刻が固定されているバイナリーオプションではやや使いづらいのが実態です。
しかし、ここで紹介した相場の流れを見る方法やエリオット波動を見つける方法はハイローオーストラリアのバイナリーオプションでも有用です。もっとエントリーするチャンスを増やせるような使い方を知っておきましょう。
ジグザグは過去の高値と低値に基づいて引かれるラインなので、直接的にこれからの値動きを示すインジケーターにはなりません。
ただ、相場が推移してきた様子を形としてはっきりさせられるので、パターン認識に基づいてエントリーする手法で有効活用できます。ここではフラッグとペナントをジグザグで見てエントリーする手法を紹介します。
フラッグとペナントでエントリー
上昇トレンドでは一時的な休止期間が生じることがあります。何度か同じくらいの価格で反発を受けて値下がりを起こすのを繰り返し、しばらくするとまた上昇トレンドが始まるのが特徴です。
上昇トレンドが始まったタイミングで順張りエントリーをすればバイナリーオプションで予想が当たりやすいと言えるでしょう。この順張りエントリーが可能なタイミングを見極めるのにジグザグが役に立ちます。
上昇トレンドの勢いが弱まって反発を受けている様子が出てきたらジグザグを見ます。そして、ジグザグの高値を通るラインと低値を通るラインを引きます。このラインがほぼ並行で右肩下がりになっているならフラッグです。
フラッグのパターンになっている際には、高値を通るラインを越えるとそのまま上昇トレンドが続くと予想できます。
一方、高値を通るラインが右肩下がり、低値を通るラインが右肩上がりになっているならペナントです。ペナントのパターンになっている際には値動きの幅がだんだんと狭くなってきています。
ここでハイエントリーをすれば予想が当たる可能性が高いでしょう。
ハイローオーストラリアでスムーズなトレードをするにはチャートのパターンによってエントリーするフォーメーション分析が効果的です!
ここで紹介したのはフォーメーション分析の一例で、他の方法にもジグザグを使えます。
まとめ
ジグザグは代表的な高値と低値を自動的に選んで線分で結んでくれる補助的なインジケーターです。
相場の動きを形として見やすいのがメリットなので、ハイローオーストラリアで使う際にはチャートの形からパターン認識をしてエントリーポイントを探すのに活用しましょう。
ジグザグはあくまで補助的なインジケーターですが、チャートのエッセンスを直感的に見られるようにする方法として優れています。見た目のわかりやすさを重視したいハイローオーストラリア初心者にとってうってつけのインジケーターでしょう。
ハイローオーストラリアでフォーメーション分析をするときにはジグザグを使うとスムーズに取引できます。MT4では標準搭載のインジケーターなので、上手に活用して分析に生かしていきましょう。