ハイローオーストラリア(Highlow.com)ではインジケーターを組み合わせて勝率の高い取引をするのが常套手段になっています。
移動平均線とRSIの組み合わせはインジケーターを使い慣れてきた人なら初心者でも試してみたいと思うのではないでしょうか。
相場分析のインジケーターとして移動平均線は基本です。RSIはわかりやすくて世界中で利用されているオシレーター系インジケーターなので、逆張りに使っている人も多いでしょう。この二つを組み合わせるエントリー手法も知られているため、勝率アップを目指して組み合わせるのは良さそうだと思うかもしれません。
ここではハイローオーストラリアのビットコインで1分取引をしてみました。ハイローオーストラリアのターボ取引は攻略が難しいと言われていますが、ビットコインはテクニカル分析が通用しやすいので勝てるチャンスをつかめます。移動平均線とRSIの組み合わせがどのような結果につながるのかを詳しく見てみましょう。
目次
移動平均線+RSIのエントリー手法
移動平均線とRSIはどちらも単独でエントリーできる手法が有名です。しかし、移動平均線を中心にしてRSIを補助的に用いると効果的だということもよく知られています。
移動平均線を単独で分析に使用するときには以下のエントリー条件が一般的です。
✓ 短期線が長期線を上に抜けたらゴールデンクロス(上昇トレンド):ハイ
✓ 短期線が長期線を下に抜けたらデッドクロス(下降トレンド):ロー
ただ、これだけではダマシに遭うリスクがあるため、勝率が上がらないことがあります。ゴールデンクロスのときに本当に価格が上がる傾向があるのか、デッドクロスのときにトレーダーは買おうとしていて価格が下がるのかがわかると、勝率を高めることが可能です。
RSIは値が大きいときには買われすぎ、小さいときには売られすぎを示すインジケーターです。そのため、移動平均線のクロスでエントリーすべきかどうかを判断する補助として活用されています。
✓ RSIが50%超なら買われすぎで売り圧力(価格が下降傾向へ)
✓ RSIが50%未満なら売られすぎで買い圧力(価格が上昇傾向へ)
または
✓ RSIが増加したら買われすぎに向かっているので売り圧力が強まる(価格が下降方向へ)
✓ RSIが減少したら売られすぎに向かっているので買い圧力が強まる(価格が上昇方向へ)
このような条件で考察することにより、移動平均線でゴールデンクロスやデッドクロスがあったときにエントリーすべきかどうかを判断するのがよく知られている組み合わせ方です。
ビットコインの相場の様子
相場の様子に合わせて取引手法を決めるのはハイローオーストラリアで勝率を上げるのに直結する重要なポイントです。
ビットコインの1分取引に挑戦するにあたって、どのようなビットコインの相場を予め見ておきましょう。
前週からのビットコインの動き
ビットコインの相場は前一週間に急上昇を見せました。540万円前後まで上昇して何度も反発に遭い、明確なレジスタンスラインができています。サポートラインも530万円付近にあるレンジ相場が続いた後、相場が一度揺れ動いて下がりました。
日本時間では27日の8時で、ハイローオーストラリアのターボ取引を開始できるタイミングです。
ハイローオーストラリアの取引開始前の相場
ハイローオーストラリアでのビットコインの1分取引は午前8時スタートですが、相場はずっと動いているのでビットコインのチャートは分析できます。事前に様子を見てみると以下のようにビットコイン相場が推移していました。
大きな流れとして見ると上昇トレンドが続いた後、下降トレンドが出てきたと見て取れます。すると、トレンド相場に強い移動平均線で高い勝率にできそうだと考えられるでしょう。
さらに拡大すると以下のように緩やかな上昇と下降のトレンドが発生しているビットコインの相場だとわかります。
このままの相場の様子が続けば1分取引で勝ちやすいと期待できる状況です!
取引開始後のビットコインの推移
ハイローオーストラリアのターボ取引を始められる8時以降のビットコインのチャートを先に見ておきましょう。
下降トレンドの後に上昇トレンドがあり、やはりトレンド相場を狙うトレードが有効そうな状況でした。
移動平均線+RSIで1分取引
まず、事前準備としてハイローオーストラリアの取引開始前の相場を分析します。期間9と21の移動平均線、RSIを表示すると以下のようになりました。
1 | 2 | 3 | |
---|---|---|---|
移動平均線 | D | G | D |
RSI | 48(増) | 54(減) | 44(増) |
結果 | 陰 | 陽 | 陽 |
エントリー:1 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 48(増) |
結果 | 陰 |
エントリー:2 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 54(減) |
結果 | 陽 |
エントリー:3 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 44(増) |
結果 | 陽 |
1時間にデッドクロス、ゴールデンクロス、デッドクロスの順番に合計3回のチャンスがあったことがわかります。
その後のローソク足は陰線、陽線、陽線だったので2勝1敗になる相場でした。
移動平均線だけで勝ち越しているので期間の組み合わせ方としては悪くないと言えます。
RSIは期間14で常識的に使われているので変更するとあまり良い結果につながりません。ここでの結果を見てみるとデッドクロスのときには50%未満、ゴールデンクロスのときには50%超になっていました。全てのケースで移動平均線の結果とは逆に見えますが、どれも50%付近なので、RSIの値だけでは買い圧力か売り圧力火を判断するのは困難です。
RSIの増減を見るとデッドクロスのときに減少し、ゴールデンクロスのときに増加していました。それぞれ売り圧力、買い圧力が高まっていることを示しているので、移動平均線の結果をRSIがサポートしています。
ハイローオーストラリアの1分取引に挑戦!
この結果を踏まえてハイローオーストラリアの1分取引に挑戦してみます。すると、最初の1時間には移動平均線が2回クロスしました。
26日23時からの1時間
1 | 2 | |
---|---|---|
移動平均線 | G | D |
RSI | 51(増) | 54(増) |
結果 | 陽 | 陽 |
エントリー:1 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 51(増) |
結果 | 陽 |
エントリー:2 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 54(増) |
結果 | 陽 |
移動平均線だけでエントリーしていたとしたらゴールデンクロスの後が陽線、デッドクロスの後も陽線だったので1勝1敗でした。しかし、RSIを見てみるとゴールデンクロスのときにもデッドクロスのときにも50%超で値は増加していました。どちらもRSIの値が50%付近なので増減を参考にすると、どちらも売り圧力が高まっている状況です。
つまり、移動平均線にRSIを組み合わせると、1回目はリスク回避でエントリーをしない方が良いという結果でした。さらに2回目はRSIが移動平均線のサインをサポートしているのでエントリーして失敗することになったでしょう。
1勝1敗のはずが1敗のみになる酷い結果になったのです...
このような状況がいつまでも続いてしまうのか、偶然なのかを確認していきましょう。次の1時間では移動平均線が1回ゴールデンクロスをしただけでした。
27日0時からの1時間
1 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 41(減) |
結果 | 陽 |
エントリー:1 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 41(減) |
結果 | 陽 |
移動平均線のみの予測でも勝利でした。RSIの値も50%未満で小さく、減少しているので買い圧力が高まっていることを示していました。そのため、RSIを組み合わせていても勝利で、1勝の勝ち越しになった1時間でした。
27日1時からの1時間
1 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 44(増) |
結果 | 陰 |
エントリー:1 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 44(増) |
結果 | 陰 |
次の1時間にも移動平均線のデッドクロスが1回起こっただけでした。このときのRSIは44%だったので買い圧力があるのではないかと考えられる状況です。ただ、RSIは微妙に増加していたため、売り圧力が強まることも示唆されていました。
このようなRSIの値ではエントリーするかどうかを迷うでしょう。
ハイローオーストラリアでインジケーターを使うときには、迷ったらやめておくのが無難です。予想が外れたときにショックでメンタル的に問題が生じるリスクが高くなるからです。
ただ、今回は移動平均線とRSIの増加を信じるのが正解でした。エントリーしていたら1勝、していなかったら引き分けです。
さらに先まで取引をした結果
ハイローオーストラリアの取引の営業時間が開始されてから3時間では移動平均線のクロスが4回しかありませんでした。もっと母集団がないと移動平均線とRSIの組み合わせが有効かどうかを判断するのは難しいでしょう。
もう1時間だけビットコインで1分取引に挑戦したとすると、以下のような結果になりました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
---|---|---|---|---|---|---|
移動平均線 | G | D | G | D | G | D |
RSI | 52(増) | 43(減) | 48(減) | 42(増) | 50(減) | 39(減) |
結果 | 陰 | 陽 | 陰 | 陽 | 陰 | 陰 |
エントリー:1 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 52(増) |
結果 | 陰 |
エントリー:2 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 43(減) |
結果 | 陽 |
エントリー:3 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 48(減) |
結果 | 陰 |
エントリー:4 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 42(増) |
結果 | 陽 |
エントリー:5 | |
---|---|
移動平均線 | G |
RSI | 50(減) |
結果 | 陰 |
エントリー:6 | |
---|---|
移動平均線 | D |
RSI | 39(減) |
結果 | 陰 |
6回も移動平均線のクロスが見られたのがこの1時間のビットコイン相場です。ただ、結果を見ると予想が当たったのは最後の1回だけで、移動平均線のクロスだけでエントリーしていたら1勝5敗の惨敗でした。
RSIを見てみると1回目のゴールデンクロスのときには50%超で増加傾向だったため、陰線になる売り圧力があることを示していました。同じように2回目のチャンスでも買い圧力の強さをRSIが主張していたので、リスク回避ができたことがわかります。
3回目のゴールデンクロスではRSIも減少して48%になったのでハイでエントリーして失敗していたことになります。しかし、4回目ではRSIが50%未満だったので買い圧力があると考えられる相場でした。ゴールデンクロスが出てもリスクが高いと考えられたタイミングです。5回目はRSIが減少したので買い圧力があるとも考えられますが、値がちょうど50%だったので迷うべきポイントでした。
このようにRSIでリスク回避を図っていれば5連敗のはずが1敗で済んだことがわかります。
ただ、6回目のデッドクロスではRSIが39%に減少したので買い圧力が高まったことを示していました。エントリーを避けるべきポイントとなってしまい、この期間に1勝もできなかったことになります。
ビットコインが狭いレンジ相場に入っていた
最後の1時間にあまりに大きな変化があったので驚いた人もいるでしょう。実はこのタイミングでビットコインの相場が急変していました。
ハイローオーストラリアでターボ取引をしていると相場全体の動きを見忘れてしまいがちですが、相場の動向が変わるとインジケーターによる予測の効果も大きく変わるので注意が必要です。
このように後から見てみると最後の1時間はビットコインが狭いレンジ相場に入っていました。
期間設定を工夫すると勝率を引き上げることは可能ですが、相場の変化をきちんと見極めないと期間を変えることもできません。
ただ、レンジ相場ではオシレーター系インジケーターのRSIの予測力が高まります。結果として、高い頻度で移動平均線のダマシを見抜き、リスク回避の役に立ったと言えるでしょう。
まとめ
移動平均線とRSIの組み合わせで勝率が上がるならハイローオーストラリアでもっと稼げると思っていた人も多いでしょう。しかし、実際にビットコインの1分取引で見てみると、絶対に勝率が上がるとは言えないことがわかりました。
トレンドが発生していたビットコインの相場では移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスだけでエントリーした方が高い勝率になりました。
ただ、レンジ相場に入ると移動平均線では予想がほとんど当たらなくなりました。RSIはエントリーすべきではないというサインを出していてケースもたくさんあります。つまり、レンジ相場で移動平均線を使うリスクを下げるには効果があったのです。
移動平均線が効果的なトレンド相場ではRSIを信用せずにトレードし、レンジ相場に変わったときのリスク回避としてRSIを組み合わせるのが理想的です。レンジ相場に変わってもつい取引を続けてしまうことはよくあります。そのままずっと続けると大損をする可能性があることも今回の結果から示唆されました。
このように大失敗を避けられるのはインジケーターを組み合わせるメリットです。ハイローオーストラリアでは上級者になるにつれてインジケーターを組み合わせているのはリスクを下げるために他なりません。
ただ、ビットコインの1分取引では移動平均線だけでも高い勝率になりました。初心者でもトレンド相場を狙えば移動平均線を使って勝てることがわかります。複数のインジケーターを組み合わせないと勝てないのではないかと不安になっていた人も、ぜひ移動平均線を使って取引にチャレンジしてみてください。