ハイローオーストラリア(Highlow.com)では移動平均線を2本だけ使ってゴールデンクロス・デッドクロスを見るテクニカル分析がよく活用されています。ハイローオーストラリアに限らず、他のバイナリーオプション業者を利用している人やFXトレーダー、株式投資家も2本の移動平均線を使っているケースが多くなっています。
3本の移動平均線を表示した方が分析の幅が広がります。移動平均線を3本も表示すると分析する手間もかかりますが、有益な情報をたくさん得ることが可能です。ハイローオーストラリアで勝率を上げるチャンスもあるでしょう。
中級者になると移動平均線は3本使っていることがよくあります!
そのメリットが本当にあるのかどうかを検証するために、この記事ではビットコインの1分取引にチャレンジしてみました。分析結果について考察し、ハイローオーストラリアで勝率を上げるコツも徹底解説するので今後のトレードに生かしていきましょう。
目次
移動平均線は2本ではなく3本も使うメリット
移動平均線でテクニカル分析を始めた人なら移動平均線は2本あればハイローオーストラリアで十分に使えると感じているでしょう。
移動平均線を3本にすることでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。ビットコインの1分取引の結果を見る前に、まずは3本も使う意味を確認しておきましょう。
クロスの併用ができる
移動平均線を3本使うときには短期、中期、長期の3つを表示します。2本しか使わないときには短期と長期とよく言われますが、もう1本だけ違う期間の設定をした移動平均線を加えることで分析の幅を広げることが可能です。
仮に2本の移動平均線では5期間と14期間にしていたとしましょう。そこに9期間の中期移動平均線を加えるとクロスの数が増えます。短期線と中期線、中期線と長期線、短期線と長期線の3つの組み合わせが可能なので、単純計算ではエントリーチャンスが3倍になるのです。
ゴールデンクロス・デッドクロスの法則を使って取引をすれば勝てる回数が増えると期待できるでしょう!
【重要】クロスの分析ができる
実際にハイローオーストラリアで3本の移動平均線を使ってみると、勝率が上がることも下がることもあります。どの組み合わせのクロスでも見事に予想が当たるときもあれば、1つだけしか当たらないこともあるのです。
移動平均線の期間設定は相場との相性が重要です。ぴったり相場の動きと合っている期間で分析をしていると、バイナリーオプションでは高い確率で勝てます。ただ、3本表示した移動平均線の組み合わせで、全てがぴったり相場に合うことはなかなかないでしょう。
重要なポイントは3本表示することでクロスの分析ができることですチャートに3本の移動平均線を表示してゴールデンクロス・デッドクロスが起きた後のローソク足を見ていると、長期線と中期線のクロスでは予想が当たるけれど、他の組み合わせは当たらないといった法則性を見出せます。
予想が当たりやすい移動平均線のクロスを使って取引をすればハイローオーストラリアで勝てる可能性が高いと言えるでしょう!
相場の様子は時々刻々と変わっていきます。3本の移動平均線を見ているとその変化も見て取り、予想が当たりにくくなってきたときに他の移動平均線の組み合わせにスムーズに乗り換えることが可能です。
3本使えばクロスの分析ができるので勝率の高いクロスを選べます。さらに勝率が下がってきてももっと勝ちやすいクロスを選び出せるのがメリットです。
パーフェクトオーダーを活用して順張りができる
ハイローオーストラリアではトレンド相場の順張りを狙ってトレードをしている人も多いでしょう。移動平均線は3本組み合わせることでパーフェクトオーダーを活用し、明確なトレンドがあることを見極められるのもメリットです。
2本の移動平均線だけでも価格の動く方向性はわかります。しかし、本当にトレンド相場になっているかどうかがわからないと安心して順張りはできないでしょう。
長期線、中期線、短期線の順番に移動平均線が並ぶパーフェクトオーダーができていればトレンドがあるとはっきりとわかります。
以下のパターンを覚えておくと安心して順張りトレードを進めれます。
✓ 上から順に短期線・中期線・長期線:上昇トレンド
✓ 下から順に短期線・中期線・長期線:下降トレンド
3本の移動平均線で1分取引にチャレンジ
ハイローオーストラリアの1分取引は攻略が難しいことが知られています。ここではテクニカル分析が有効なビットコインのBTC/JPYを選んでチャレンジしてみました。
3本の移動平均線を使うのは以下の3時間のビットコイン相場です。この相場を選んだのは1時間ごとに相場が特徴的な変化を起こしていたからです。
✓ 最初の1時間はビットコイン価格の動きが激しく、上昇トレンドと下降トレンドが短時間で発生
✓ 次の1時間ははっきりとした下降トレンドが発生した後、大きな上昇トレンドが発生
✓ 最後の1時間はトレンドが収束してだんだんとレンジ相場に向かっている
為替市場ではよくある相場の動きで、トレンドを読むのに強い移動平均線の実力を試すにはうってつけとも言えるでしょう。このビットコインの相場を3つに分けて、3本の移動平均線で分析してみます。
価格の動きが激しいビットコインの相場
最初に3本の移動平均線が同時にゴールデンクロスを起こしました。そして、長期線を下に見たまま短期戦と中期線が一度ゴールデンクロス・デッドクロスを起こしています。
そして、大陽線を付けた後、短期線が急激に下降して中期線・長期線と順にデッドクロスを起こしました。その後に中期線が長期線とデッドクロスをしています。
そして、再び短期戦が大きく上昇して中期線、長期線とゴールデンクロスをして、中期線と長期線の間でもゴールデンクロスが起こりました。目まぐるしい移動平均線の動きが起こり、この後にもゴールデンクロス・デッドクロスが1回ずつ発生しています。
1 | 2 | |
---|---|---|
短期・中期 | 勝 | 負 |
短期・長期 | 勝 | チャンス無し |
中期・長期 | 勝 | チャンス無し |
3 | 4 | 5 |
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負 | 勝 | 勝 |
チャンス無し | 負 | 勝 |
チャンス無し | 負 | 負 |
6 | 7 | 8 |
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負 | 勝 | 勝 |
負 | 負 | 勝 |
負 | 勝 | 勝 |
エントリー:1 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 勝 |
中期・長期 | 勝 |
エントリー:2 | |
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短期・中期 | 負 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:3 | |
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短期・中期 | 負 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:4 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 負 |
中期・長期 | 負 |
エントリー:5 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 勝 |
中期・長期 | 負 |
エントリー:6 | |
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短期・中期 | 負 |
短期・長期 | 負 |
中期・長期 | 負 |
エントリー:7 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 負 |
中期・長期 | 勝 |
エントリー:8 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 勝 |
中期・長期 | 勝 |
以上の結果を集計すると短期線と中期線に着目した場合にだけハイローオーストラリアで勝てたことがわかります。
短期・中期:5勝3敗、62.5%
短期・長期:3勝3敗、50%
中期・長期:3勝3敗、50%
ハイローオーストラリアのビットコインの1分取引はペイアウト率が1.85倍です。損益分岐点になる勝率は、ペイアウト率の逆数の54.05%なので、62.5%なら勝ち越しです。1万円を取引金額としていたなら、8万円を投じて9.25万円のペイアウトを手にし、1.25万円の利益を得ていました。
他の組み合わせの移動平均線でトレードをしていたらペイアウトは5.55万円です。6万円を使っていたことになるので、4500円の損失だったことがわかります。
このように分析してみると短期・中期の移動平均線を頼りにした方が良さそうだとわかります。ただ、この後もビットコインのチャートの様子は変わっていくので、本当にこの考え方が通用するのかを詳しく見てみましょう。
トレンドの転換点から上昇トレンドが発生した相場
ビットコインの相場では下降トレンドが発生した後、大陰線と大陽線が発生して転換点になり、上昇トレンドが発生しました。
下降トレンドが発生してから大陽線が発生するまでは3本の移動平均線が一度もクロスしていません。この間はパーフェクトオーダーになっていました。そして、3本の移動平均線が順次ゴールデンクロスをした後、短期線と中期線の間でゴールデンクロス・デッドクロスが起こり、続いて中期線と長期線でもクロスしています。もう一度だけ短期線と中期線でクロスが発生しましたが、その後はパーフェクトオーダーが続いていました。
上昇トレンドが発生した後も微妙なクロスが起きていますが、これらは反発が起きて押し目買いが起こったポイントです。長いトレンドではよく起こる現象で、ハイローオーストラリアのトレーダーも狙ってトレードをしていることがあります。
1 | 2 | 3 | |
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短期・中期 | 勝 | 勝 | 負 |
短期・長期 | 負 | チャンス無し | チャンス無し |
中期・長期 | 負 | チャンス無し | チャンス無し |
4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|
チャンス無し | チャンス無し | 負 | 勝 |
チャンス無し | チャンス無し | チャンス無し | チャンス無し |
負 | 勝 | チャンス無し | チャンス無し |
エントリー:1 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 負 |
中期・長期 | 負 |
エントリー:2 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:3 | |
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短期・中期 | 負 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:4 | |
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短期・中期 | チャンス無し |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | 負 |
エントリー:5 | |
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短期・中期 | チャンス無し |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | 勝 |
エントリー:6 | |
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短期・中期 | 負 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:7 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
以上の結果を集計するとやはり短期線と中期線の組み合わせが最も良い成績でした。
短期・中期:3勝2敗、60%
短期・長期:0勝1敗、0%
中期・長期:1勝2敗、33.3%
ただ、移動平均線が得意なはずのトレンド相場なのに全体として成績はよくありません。実は移動平均線はトレンドがあることを確認するのに有効ですが、押し目買いや戻り売りが起きたタイミングでシグナルを出すには感度が低い傾向があります。特に今回は1分取引で高い感度が求められているため、高い勝率にならなかったと言えます。
なお、ハイローオーストラリア押し目買いや戻り売りを見てトレードするならボリンジャーバンドがおすすめです。長いトレンドが発生しそうなときにはボリンジャーバンドも併用して反発点を見極めましょう。
上昇トレンドからレンジ相場に移るビットコイン相場
ビットコインの上昇トレンドが終わりを告げてレンジ相場に移ると、3本の移動平均線はどのような情報を提供してくれるのでしょうか。
上昇トレンドが終わった後、3本の移動平均線は順次デッドクロスをして短い下降トレンドを作り、ゴールデンクロスをした後はレンジ相場に入っています。レンジ相場に入ってからは短期線と中期線がクロスし、続いて中期線と長期線がクロスしてから3本が一斉にクロスしました。
1 | 2 | 3 | |
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短期・中期 | 勝 | 負 | 勝 |
短期・長期 | 勝 | 勝 | チャンス無し |
中期・長期 | 負 | 負 | チャンス無し |
4 | 5 | 6 | 7 |
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勝 | チャンス無し | チャンス無し | 勝 |
チャンス無し | チャンス無し | チャンス無し | 勝 |
チャンス無し | 負 | 負 | 勝 |
エントリー:1 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 勝 |
中期・長期 | 負 |
エントリー:2 | |
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短期・中期 | 負 |
短期・長期 | 勝 |
中期・長期 | 負 |
エントリー:3 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:4 | |
---|---|
短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | チャンス無し |
エントリー:5 | |
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短期・中期 | チャンス無し |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | 負 |
エントリー:6 | |
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短期・中期 | チャンス無し |
短期・長期 | チャンス無し |
中期・長期 | 負 |
エントリー:7 | |
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短期・中期 | 勝 |
短期・長期 | 勝 |
中期・長期 | 勝 |
以上の結果を集計すると少し今までとは違った様子があります。短期線と中期線の成績が良いのは同じです。しかし、短期線と長期線は全勝でした。3回しかクロスしていなかったとはいえ、とても優秀な勝率だと言えるでしょう。
短期・中期:4勝2敗、80%
短期・長期:3勝0敗、100%
中期・長期:1勝4敗、20%
3本の移動平均線の組み合わせで最もクロスしにくいのは短期線と長期線です。エントリーの機会が少ない代わりにリスクを回避しやすい傾向もあります。価格の幅が狭いレンジ相場になると短期線と中期線、中期線と長期線ではリスクが高いタイミングでクロスしてしまうことが多くなるのが一般的です。そのため、相場の状況が変わった影響で短期と長期の移動平均線で見ると勝率が上がるようになったと解釈できます。
総合的な結果
総合的な結果を見ると、ハイローオーストラリアの1分取引で3本の移動平均線を使ったことで、短期線と中期線の組み合わせが良さそうだと早い段階で判断できたのではないでしょうか。
そして、短期線と中期線のクロスで取引を続けていたら、後半の2時間だけでも7勝4敗、勝率63.6%という高勝率だったことがわかります。
もし短期線と長期線、中期線と長期線に相当する期間設定をしていたらハイローオーストラリアの高いペイアウト率でも負け越していました。
3本の移動平均線を同時に表示して分析したことで勝ち越せる可能性が高まったと言えるでしょう。
[demo]
まとめ
ハイローオーストラリアでは移動平均線によるチャートの分析が有効です。2本の移動平均線を組み合わせるのが一般的ですが、3本にすると勝率を上げられることがこの結果から理解できたでしょう。
ここでは3本の移動平均線のパーフェクトオーダーまでは考察しませんでした。しかし、2つ目のチャートを見てみると、下降トレンドの発生時にはたった1度しか陰線がありませんでした。
ゴールデンクロス・デッドクロスだけにこだわらずに順張りトレードをしていたら、このビットコインの相場でもっと勝てていたでしょう!
このように3本の移動平均線を表示するとハイローオーストラリアでは勝てるチャンスを広げられます。2移動平均線だけでは勝てずに悩んでいた人も、もう1本追加して分析をしてみましょう。今後、ハイローオーストラリアで勝率を上げるための基礎になる方法なので、初心者も中級者もトレードに取り入れてみてください。